たかみめも

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甲鉄城のカバネリ 4話感想 ~自決袋つえぇ・・・って火薬かよっ!~

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3話では甲鉄城でのひと時についてのシーンがメインでした。この話ではカバネリとは何か、今後の目的は何かなどと話の根幹に必要な点がどんどん出てきたように感じました。

さて、本日放映された4話。前評判(ノイタミナストアでの試聴会)では大変評判のよい回だったと聞いていましたが、実際にはどうだったのでしょうか。

 

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前回のあらすじ

幕府の要塞である金剛郭へ向かうべく走り出した甲鉄城。カバネリについての理解を得られなかった生駒と無名は、閉ざされた甲鉄城の一番後ろで修行を始める。そして急遽リーダとなった菖蒲はカバネリを降ろせという人々、亡くなった者の供養をしたいと言う群衆に対し、なかなか意見をまとめられずにいた。

貯水槽の破損によりタンクが次の駅まで持たないことから、一度甲鉄城を止めることに。ここで群集の意見を汲み、亡くなったものの供養をあわせて行うこととした。外へ出られない生駒と無名にも、それぞれの過去と思いが明かされる。

 

供養と休息の最中、カバネリを降ろせと言う群集に対し、菖蒲は生駒にカバネリが敵かどうかの真意を確かめる。生駒は自分の思いを伝え、菖蒲と周りの群集を説得する。

そこで無名は食事の代わりに「私には血をちょうだい」と言い、周りの人々を恐怖心を与えてしまう。一方で生駒は介抱をしてくれた菖蒲を押し倒し・・・・・・。

 

9tail.hatenablog.com

 

 

気になったこと

カバネの種類と戦闘能力

戦闘を重ねることで強くなったカバネであるワザトリが出てきました。両手に刀を据えており、敏捷性をはじめとした戦闘能力が他のカバネに比べて非常に強くなっています。どの程度の戦闘経験があるのかは不明ですが、人間が刀を使っていること、殺した人間から刀を奪って使いこなすだけの知性は持っていそうです。

 

ワザトリですが、先ほども書いたとおりカバネに比べて敏捷性などが向上していることから、単純に戦闘経験を積むだけでなく、個体差によって生まれたカバネだと思われます。5話の予告でも戦闘能力の高そうなカバネが出てきていることから、カバネにも個体差があると思われます。考えられる理由としては、元武士などといった戦闘経験がもともとあった人種がカバネになった場合ということもワザトリ化の一因と捉えてもよさそうかなと。

 

カバネリの血の摂取と発作について 

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4話では生駒が菖蒲の血を受け取ったシーンがありました。4話で一番盛り上がるシーンでしたね。ここでカバネリの血の摂取方法が噛み付くことによる限定的な摂取方法ではなく、単純に血を摂取できればよいということがわかりました。また、実際に血の摂取量はそこまで多量でなくてもよさそうというのがあのシーンから読み取れたように思えます。

 

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またカバネリの血の摂取のシーンで気になったのが心臓(+鋼鉄皮膜)に血液が供給されるシーン。血を動力源としているわけではなく、血によって体全身に回る呪い(のようなもの)を抑える、もしくは浄化するような効果があると思われます。

カバネリが血を欲するのかという理由は、食事の一環だからということが4話でわかりました。これで無名が「あー、お腹すいたっ」などと言っていた理由がはっきりしました。また、身体がカバネと化しているので、血液以外の食料などは必要なくなるのかな。

 

カバネ、カバネリ関連の細かい話は金剛郭へ着いたら色々と出てくるんでしょうね。到着するかどうかはまだわからないですが・・・・・・。

 

自決袋の威力

人々がカバネと化す前に使うのが自決袋。人間ひとりが自決するための威力だけに留めているんじゃないかなと思っていたのですが、甲鉄城の内壁を破壊してしまいました。いやそんな威力必要ないでしょって思ってしまったので、自決袋以外の要因があると思われましたが何であえて中央で自決して周りのカバネを巻きこまないんだろうという野暮ったい疑問がリアルタイムで見ていた私の感想でした。

 

 

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※甲鉄城のカバネリ 公式サイトより画像引用

 

この行為が迷惑だということは置いといて、気になったのはこの自決袋の威力。自決袋は、一般的な手榴弾のように「飛び散った破片で人間を殺す」ものだと思われます。実際に1話の自決袋使用のシーンでも火薬が破裂した後、自決をした者の背中からはたくさんの血が噴出していることがわかります。ただし、ここでは火薬は後ろ側にはほとんど飛散していないんですよね。

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※参考:1話での自決袋使用のシーンです

 

指向性があるため、ある一定方向にのみ火薬が飛ぶとしても、甲鉄城の装甲をぶち抜くくらいの威力があるってどんな威力だよと思ってしまいました。このシーン発生の理由としては以下の2点+その他と思っているのですが・・・・・・。

 

  • 単純に自決袋の威力が凄まじい
  • 甲鉄城の装甲が内側からの衝撃に弱い
  • その他の要因

 

甲鉄城の装甲の修理のシーンを見ていると外側から鉄板を打ち付けているような感じだったため、外側からの衝撃に比べ、内側からの衝撃に弱いことは容易に想像できますが、理論的に説明ができないので、そこは割愛。とは言え、人体を貫通して甲鉄城に穴を開ける程度の威力から察するに、やっぱり自決袋の威力がオカシイのかな。

 

で、公式HPの自決袋の説明を再確認したのですが

(前略)周囲に被害を及ぼすことなく新たなカバネの発生を阻止することができる。周りに迷惑をかけるぐらいであれば皆のために死を選ばなくてはならない。

「甲鉄城のカバネリ」公式サイト ~検閲システム~

 

 

周囲に被害が・・・及ぼすことなく・・・・・・

 

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なんてことを思っていたのですけれども、彼は死ぬ前に火薬の入った樽を背に向けていた・・・・・・ということを4話を見返して気づきました。ということから「自決袋から悲惨した破片(自決袋の中身およびの骨、肉片など)が悲惨し、火薬庫に穴を開け、自決袋の火薬と反応して大爆発を起こしたものでした。恐らく、周りのカバネを巻き添えにしようと考えた末の行動だったと考察できます。*1

 

一体今までの考察は何だったんだ・・・・・・。

 

戦闘シーンの動線、表現と爆発の影響

この点についてはひそかさんとこのこの記事を見てねっ。

hisoka02.hatenablog.com

 

 

というだけだと味気がないので、私の気になった点を。

4話のカバネの戦闘のシーン、2話で無名が100秒でカバネを殲滅するシーンと同じように、高さ方向を使った近接~中距離戦闘がメインと感じました。しかも生駒の最初の戦闘では「甲鉄城がカバネを踏んだときに生まれた衝撃」から空中での戦闘という「高さ方向の戦闘表現」でした。(その後はあくまで列車方向の戦闘のみ)この辺りは上記の記事に書いてあることでもあります。

 

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一方でカバネリの2人以外の戦闘シーンでは、バリケードを作成し遠方からの銃撃戦がメインとなっていました。その他の銃撃戦のシーンもそうですが、銃撃戦の戦闘表現は、1方向のみの戦闘描写が多いように感じています。

 

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来栖の剣術による戦闘シーンもありましたが、基本的には列車の進行方向での戦闘がメインですが、来栖がカバネを甲鉄城の外へ切り捨てるシーンから、列車内にも関わらず横方向の戦闘描写を取り入れたと感じました(列車の進行方向を縦方向、もしくは奥行き方向とします)

列車内の戦闘では行動範囲が限られてしまうので、来栖の戦闘シーンにおいても、奥行き方向での戦闘描写がほとんどなります。もちろん来栖の戦闘描写もそうなってしまいがちなのですが、倉之助が身を呈して爆発して穴を開けてくれたことにより、来栖の戦闘シーン(特にワザトリとの戦闘シーン)も奥行き方向と横方向の2つの視点から戦闘が描写されているように感じました。もしここで穴が開いていなかったら、臨場感が少し薄くなったただの剣術戦になっていたのかなと感じました。個人的には来栖とワザトリのこの戦闘シーンが4話の中では一番好きなシーンでした。

 

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また先ほどの爆発により、甲鉄城の横だけでなく上部も爆発により吹き飛んだため、生駒と菖蒲のこのシーンや、列車内での戦闘シーンに高さ方向を生み出したように感じました。

あの爆発はこの4話にはなくてはならない存在だったんですね。

 

さいごに

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巷では、いい最終回だったなどと言われる4話でしたが、そう言われてもおかしくないほどいい話でした。ここから次の話にどうやって持っていくんだろうなぁと感じてもおかしくない程度には。

4話ではカバネリに対する評価も上がるいい話でしたし、多角的な戦闘シーンありと見所が多かったです。記事には書かなかったのですが、群集心理のコントロールの難しさや菖蒲の葛藤と吹っ切れなどの感情に着目しても面白かったように感じます。あとはカバネリの行動原理などを考えても面白そうですね。

 

5話の次回予告を見たのですが、またまた戦闘シーンあり、過去回想ありと盛り上がりそうな気がしています。次もどのような話になるのか、気になってくるところですね。 

 

 

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甲鉄城のカバネリ 3話感想 ~カバネリに関するいくつかの疑問~ - たかみめも

 

*1:ちなみに彼の名前は倉之助なのか、剣之助なのか、どっちだったんでしょうか。わからないので、とりあえず倉之助で記事の中では統一しておきますね