甲鉄城のカバネリ 3話感想 ~カバネリに関するいくつかの疑問~
甲鉄城のカバネリもようやく3話まで放映されました。2話までは顕金城を舞台にカバネとの死闘を繰り広げていましたが、3話では舞台が変わり甲鉄城が主戦場になります。目的地は幕府の要所である金剛郭。ここまで向かうまでは甲鉄城の中で起こる様々な出来事を描くことになりそうです。
今回は3話の流れを書く余裕があまりなかったので、カバネリに関する様々な疑問と生駒の回想シーンについての個人的な考えをメインに取り上げていきます。
※以下、若干のネタバレを含みます
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前回のあらすじ
互いに甲鉄城に向かう生駒と無名。無名はカバネとの戦いでその類まれぬ戦闘能力を回りの人々に知らしめ、甲鉄城までたどり着く。生駒も友人の逞生と辛くも甲鉄城に入り込むことができたものの、カバネ化を疑われ来栖により外へ放り出される。
甲鉄城が跳ね橋まで到着し顕金城から出ようとするが、切り替え棒がつっかえてしまい外へ出ることが出来なくなる。対処法は「外にある手動のレバーを切り替える」こと。ただし外には無数のカバネが・・・・・・。
そこに現れた生駒がカバネを退けながら、最終的には手動レバーを単独で切り替える。そんな生駒は逞生と無名の手助けにより、甲鉄城に再度乗り込むことができた。乗り込んだ生駒の周りを取り囲む人々の前で、無名が「自分たちがカバネリであること」を伝える。
カバネリに関する様々な疑問について
本話で私が気になった、カバネリに関する様々疑問について考えたことをいくつかあげていきます。推察ベースの話ではあるので、情報の取り扱いは自己判断でお願いします。
生駒と無名のリミッター解除と「呪い」という表現
無名のリミッター解除については、無名の首についている「枷紐」と呼ばれる紐を取ることで全力を出すことができるとのこと。ただし、しばらく経つと呪いが回る。生駒についてはリミッターを解除したシーンは今まで一度もない(ように見られる)のですが、恐らく体の枷を外すことで全力で動くことができるのかな。
とまぁ2話で予想していた無名のタイムリミットについては心臓の負担ではなくカバネリ化の呪いによる影響であること、肉体のカバネ化により回復力および肉体の力が人間に比べて飛躍的に向上していることがわかりました。
ここで気になったのが、無名が言っていたのが「呪いが回る」という表現。公式HPの「カバネの生態」ではカバネのウイルスのことをカガチと言っています。メタ発言ではありますが、この文章からウイルスであることは間違いなさそうです。カバネは日ノ本だけでなく世界的に爆発的に増殖しているので、ウイルスという言い方を使っていいでしょう。ウイルスという言葉自体、諸外国だと1728年には使われたという情報もありますし。
Virus - Wikipedia, the free encyclopedia
ただし、日ノ本の国が俗に言う西洋医学を取り入れてられているかが不明なので、無名は「呪い」という言葉を使ったのかなと考えられます。ここは金剛郭のカバネ研究機関がどのようにカバネのウイルスを扱っているのかが気になってくるところです。
カバネリが血を欲しがる描写
3話で新たに出てきたカバネリの生態についてです。無名が食事を求めるところで、「私には血をちょうだい」って言うシーン。そして正気を失った生駒が菖蒲を襲うシーン。考察ではなく次に繋がる気になることとしては以下の2点。
- 血の摂取方法
- 人間の血でないといけないのか
生駒が菖蒲を襲っていることから、血の摂取方法は(カバネの中では)「人間に対して噛み付き、血を摂取する(吸血行動)」が主であると考えられます。ただし無名の「血をちょうだい」という 発言から、噛み付くこと以外の血の摂取方法でも問題はないのかなと思っています。
この辺りは次話で明らかになると思われますので、とりあえずここまで。
カバネリの肌の色
こちらのブログでカバネリの肌の色(厳密には生駒の肌の色)についての言及があったので、1話から見返して確認をしました。
dondontyakutyaku.hatenablog.com
カバネとカバネリである生駒び肌の色の比較がいい感じに取れた画像が2話にありました。他の人間に比べて色は薄いものの、カバネに比べて生駒の肌の色は灰色がかっていないことがわかります。
3話で生駒と無名の会話シーンで、「カバネの身体だからね」という言葉が出ているので生駒の肉体がカバネであることは確かです。しかし、同じカバネリである生駒と無名の肌の色自体も違っています。完全にカバネになった場合は同様の姿となるようですが、カバネリになった場合は、同じウイルスを混入したにも関わらず、違う身体的特徴が出るのかもしれません。
その他考察
生駒の回想シーン
3話までで生駒の5年間の回想シーンがいくつか流れました。今まで流れた回想について振り返ってみようと思います。
まずは1話の回想シーン。生駒がカバネ化を食い止めるシーンで流れたものです。妹(と思わしき人)がカバネに噛まれ、驚きと恐怖に苛まれたものです。このシーンではこの部分のみ流れました。このシーンはこの後何度も出てきますので、生駒の回想のベースはこれだと考えてよさそうです。
次に2話の回想で流れたものがこちら。2話の最初、生駒がカバネ化を防いだところで目が覚める前に見たものがこちら。カバネと化した妹に「タスケテ・・・」と言われ襲われるところで目が覚めるもの。横たわる妹のそばにいるのは恐らく生駒だと思われます。
そして若干の物議が出てきている3話の回想シーン。
3話の回想シーンは以下の2回。1回目は2話最後で気絶していた際に夢で見たもの。2回目は生駒の右手に持っている石(妹との形見)に関する話から派生したもの。この2度の回想が食い違っているようです。
1回目の回想シーンでは妹がカバネに噛まれた後、生駒自身もカバネに噛まれている描写でした。2話の回想の最後では生駒がカバネに噛まれそうになるところで目が覚めているのですが、その回想でのカバネは妹の変わり果てたものであり、今回のカバネとは少し違っているようです(着物の柄で判断できます)
一方で2回目は妹が噛まれた後逃げ去り、助けを求めた上で再度妹のところに戻ってきたという話。このシーンだけを見ると2話の回想と繋がっているように感じていますが、この後は妹に襲われることはなく、生駒が妹に自決袋を使うものでした。それぞれの回想が微妙に食い違っており、今のところどれが正しいのかはっきりしていません。
なお、自決袋を使うシーンをよく見ていたのですが、カバネが死んだときの青い閃光が確認できませんでした。もしかしたらカバネとして生きていて生駒も噛まれたのかもしれませんね。あくまで邪推ですけれども。
生駒の夢の現象は恐らくフラッシュバック現象で間違いないでしょう。5年前に起きた忘れられない出来事に対して夢となって強烈に思い出していると考えられます。このストーリーが始まる前に同様の夢を見ていたかどうかはわからないですが、顕金駅がカバネに襲われた時、カバネに噛まれたときに過去の記憶(の一部)が戻ったのではないでしょうか。
ここまで3話連続で回想シーンを持ってきているので、今後の話でも回想は幾度となく出てくることだと思います。その中で生駒の真の回想シーンが出てくるのかな。
感想
3話では今まで起きていたような激しいストーリーではなく、甲鉄城に乗っている人々の思惑、葛藤を描いているものでした。2話まででぐっと盛り上げたので一度落ち着くだろうなぁという予想に近いストーリーだったような印象でした。
4話ではみんな大好き戦闘シーンが待っており、さらにワザトリと呼ばれるパワーアップしたカバネが出てきます。次回予告を見るに、トンネルの上から群れを成して襲ってくること、カバネにも強さにある程度のランクがあることが発覚していきます。(群れを成して知性ある行動をするのは2話を見てなんとなく察していのですが)
少しずつストーリーや設定が見えて来て、どんどん面白くなっているように見えます。作画等のクォリティも相変わらずのようですし。次回も楽しみですね。