たかみめも

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甲鉄城のカバネリ 2話感想 ~「カバネ」と「カバネリ」~

甲鉄城のカバネリの1話が放映されてからはや1週間。このブログでも後追いで記事を書かせていただきましたが、やはりある程度リアルタイムに更新をしたいなと思い、前クールの時と同じように即時更新を目指すこととしました。その分重厚な内容考察や描写に関する説明などまで手が届くかが心配ですが、そこは何とか少ない時間で知恵をうまく出そうと思います。

そうブログで書こうとしたら、熊本の震災でさらに1週間延びましたね。

 

さて、甲鉄城のカバリエの2話です。1話ではいきなりのストーリー展開に美麗な背景など、このアニメの世界感に引きこまれた方も多かったと思います。そんな期待が込められた中での2話、どんな話だったのでしょうか。

※記事内容にネタバレを含みます

 

前回のあらすじ

過去にカバネに大切な人を奪われた生駒。そんな彼が暮らしている顕金駅にカバネが襲ってきました。生駒は自身で作製した「ツラヌキ筒」でカバネを葬ることができたものの、自身もカバネに襲われ感染してしまいます。脳にウイルスが回る前に血の流れを止め、何とかカバネ化を防ぎます。

一方で甲鉄城に乗っていた謎の少女、無名もカバネに襲われるが、カバネの首を撥ね、カバネの動きを止めます。

甲鉄城へ向かう生駒と無名、果てして彼らは甲鉄城まで向かうことができるのか。

 

2話の流れと感想

2話の流れと感想です。ネタバレを含むこと、長いことを考え表示・非表示ボタンを作ってみました(スマホサイトではうまく表示されません) 感想を見る方は以下を押してください。

 

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無名の100秒(+10秒)劇場

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甲鉄城へ向かう無名。そこに立ちはだかるのがカバネの軍勢に対し、100秒で片付けると言います。宣告どおり(おじいちゃんカバネを除き)全て100秒で倒しきります。残念ながらおじいちゃんカバネを倒すのに10秒掛かってしまうため、110秒でフィニッシュ。というか、無名ちゃんかわいい、つえぇ。

こうして無名や菖蒲は甲鉄城にたどり着きます。

 

閑話休題:100秒についての考察

ゆさあにで無名の100秒についてについて記載されていたので、Amazonプライム動画で確認をしました。左がスタート、右がエンドです。秒数が地位さ5:46から始まり、7:06に終わっています。無名が「110秒・・・10秒遅れたぁ」と言っていたので本当に時間通りです。そして、それをアニメで時間通りに表現するのは純粋にすごいなぁ。というか100秒全てが戦闘シーンというのが驚き。

 

生駒も到着、しかし・・・

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甲鉄城に到着した生駒と逞生、甲鉄城の前で検問に遭います。そこに1体のカバネが襲い掛かってきますが、それを無名が一閃。牢屋でであって以来の再開となる生駒と無名。お互いに雰囲気が変わったのでお互いに困惑している様子ですね。

そんな生駒の匂いをかぐ無名。「ふぅん、やっぱりアンタ普通じゃないね」と言い放ちます。さらに来栖に対し「コイツはカバネじゃない」とまで言います。この時点で生駒の秘密について何か知っていそうな感じがします。(というか匂いでわかるんですか無名さん・・・)

 

動き始める甲鉄城

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菖蒲の首にかけられていた鍵を使い甲鉄城が動き始めますが、そこにカバネの群れが襲ってきます。

ここで無名が時間切れを起こし、寝てしまいます。過度な戦闘によりエネルギー切れを起こします。無名が寝ているシーン。顔に出ている赤い班、彼女もカバネに近い存在なのかと思わせます。

 

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後部車両に何とか乗り合わせた生駒と逞生。そこに現れた1体のカバネを生駒が撃破するものの、ここで乗組員全員に「生駒にカバネと同じ心臓を持っている」ことがバレてしまいます。現れた来栖に銃で撃たれ、生駒は外へ放り出されてしまいます。来栖としては武士としての責務を果たしているのはわかるのですが、このストーリーだとどうしても仮想的な悪役として生駒と対照的な描写になってしまうのは仕方ないですね。彼は彼で義を果たしているだけなのですが。

 

生駒を捨て走り出した甲鉄城の前に立ちはだかるカバネを見て、絶句する来栖。どうやら菖蒲の父親もカバネになってしまった様子。乗組員を守るため、甲鉄城を動かすため、カバネと化した父親を轢き、先へ進みます。

 

生駒の意地と逞生の友情

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甲鉄城が跳ね橋まで到着するものの、何か(菖蒲の父親の肉片)が引っ掛かり切り替えが作動しなくなりました。さらに冷却水まで漏れてしまう事態に。手動のレバーを切り替えることで線路を動かすことができるため、外へ出ようとする来栖。そこに現れたのはカバネと戦闘を続ける生駒。カバネに噛まれつつも次々とカバネを撃破し、「見捨てたヤツに助けられた記憶を、ずっと抱えたまま生きてゆけ。それをあの世から笑ってやる」という言葉。一度カバネにより大切な人を失った経験から出てくる、生駒の悲痛さが込められた一言のように感じました。

無事に甲鉄城は動き出し、生駒は動き出す甲鉄城の横でただ一人膝を付き立ち尽くします。

 

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全てを諦め、みなの記憶に刻むべく戦い抜いた生駒。全てが終わったと悟り、涙を流す生駒に手を差し伸べた逞生。無名のサポートもあり、何とか甲鉄城へ乗り込めます。2話の最初から生駒をサポートし、最後まで生駒のことを諦めなかった逞生の友情を感じさせるいいシーンでした。

甲鉄城に来たものの、疑いは晴れておらず相変わらず銃を向ける来栖の前に無名が現れ、自分と生駒がカバネではなく「カバネリ」であることを伝えたところで2話が終わります。

 

2週間待った分、視聴していた20分強がとても短く感じました。2話までこのクォリティでやって、あとの話まで持つのかなと心配になりながら見ていましたが、今のところ作画やBGMも世界感にバッチリあっているので、本当に見ていて楽しいアニメだなと思ってしまいます。

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気になったこと

「カバネ」と「カバネリ」

2話についての議論はここに尽きると思っています。1話で驚異的な身体能力を持っていることがわかった無名を見て、身体能力の高い子なのかとい安直な感想を抱いたのですが、どうやらカバネリ化による特殊な力のような気がしています。公式HPにはカバネリについての情報がないためあくまで推察ですが。

 

無名がカバネリ化したときの流れは今後のストーリーで出てくると思うので確証のある情報ではありませんが、生駒がカバネリ化したときの条件からカバネリになる条件は以下の通りだと推察できます。

  1. カバネに噛まれ、ウイルスに感染する
  2. ウイルス感染はするものの、何らかの理由でカバネ化を防ぐ(脳にウイルスが届叶いようにする)

 

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改めて1話を見返して思ったのですが、カバネのウイルスが生駒の中から除去されたときの背中に、心臓が残っているのを確認しました。また、カバネが息絶えたときの発光のエフェクトはなく、ただウイルスのみが除去されています。

 

2話の最後に、無名がカバネリのことを「人とカバネの狭間をゆくもの」と形容していました。先ほどの心臓のことを含め、カバネリはカバネの心臓に人間の脳(知能)を持っているものと考えられます。

 

ここで気になったのがカバネリの力は一律のものなのか、という点。恐らく同一のウイルスが注入されているので、全てのカバネリが同じ力を有していると考えられますが、生駒の戦闘能力を見ていると本当かなぁと思ってしまいました。ただ生駒の場合は戦闘慣れしていないという点と、ツラヌキ筒の射程距離が至近距離のためあえてあの戦い方をしているとも考えられます。

 

なお、人間とカバネとカバネリが流す血の違いにも着目しようと考えたのですが、どれも変わりなくみな赤い血を流していましたので検討から抜くことにしました。

 

 

カバネリの力

今のところわかっているのは以下の3点です。

 

■ 身体能力の向上

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カバネ自体の動き、無名の身のこなしを見ていると、カバネおよびカバネリになることで身体能力が向上すると考えられます。*1

 

■ 肉体への耐性

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甲鉄城に乗り込んだ生駒。カバネが襲ってきたときのシーンの一部で熱された配管を素手で何も問題なく触ります。この後逞生がボイラーを触ると、案の定熱がります。熱への耐性がついていることはここでわかるのですが、カバネ自体が痛みへの耐性もあるため、同様に肉体へのいかなる耐性が付くのではないかと考えられます。

 

■ カバネへのウイルス耐性 

2話で生駒が甲鉄城を動かすシーン、幾度となくカバネに噛まれているにも関わらずウイルスへの感染が見られなかったことから、ウイルスへの感染はこれ以上起こらないと考えられます。

 

 

こう見てみるとカバネリ化はメリットが多く感じますが、甲鉄城に乗り込んだ際の無名のくったりした姿を見るに、長時間の戦闘は出来なさそうです。カバネリが戦闘をすることで非常に体力を使うのではないか、あの心臓って体力の消耗が激しいのかと推察できます。

 

カバネの思考と感情

2話を見て、カバネにはある程度の思考と感情があると感じました。それを強く感じたシーンが、無名たちが甲鉄城に向かうシーンで無名がカバネの首をはね、投げ捨てるところ。その行動に対しカバネが怒りの感情を露にし、無名に襲い掛かったところ。

 

またこのシーンと生駒がカバネとの戦闘をしているシーンを見て、カバネには「人間」と「カバネリ」の区別がついていないのかもしれませんと感じました。カバネは見た目での判断しかしないのかなぁ。無名は匂いで生駒のカバネリ化を察知していたので、カバネもそれと同様のことができるとは思うのですが・・・・・・。

 

まとめ

1話の流れを考えると、2話のストーリー展開は割と想定どおりかつ妥当な感じで終わりましたね。むしろ予想通りのストーリーになってくれてほっとしました(ここで変化球を投げるとストーリーが滅茶苦茶になりそうな気がしたので)

3話以降は顕金駅を捨て、甲鉄城の中での出来事がメインになってくると思います。3話のあらすじをHPに見に行ったのですが、そこにはこんな文章が。

 

顕金駅を脱出した甲鉄城は、幕府の要害――金剛郭を目指す。
しかし、甲鉄城の人間たちは早くも内部対立し、生駒たちカバネリを追い出そうとする。
急遽リーダーになった菖蒲にそれを治める力はなくて……。

http://kabaneri.com/story/03.html

 

早速の内輪もめ回ですね。2話の最後でカバネリの説明もほとんどなく終わってしまったので、その説明とカバネリの方針に関する争いという話になりそうです。甲鉄城に逃げ込んだ一般市民が、武士に対して「だっておまえら何も出来ないだろ」って言って、武士がぐぬぬってなるようなお約束展開というのも考えられるのですが、どうなるのでしょうね。

 

2話までは盛り上がれるシーンが多々あったので、見ている人におおっと思わせるシーンが多かったのですが、話が徐々に落ち着くここからがこのアニメが真に面白いかどうかがわかってくる気がしています。

次回も楽しみに待っていましょう!

 

1話の感想記事です

前回更新をした1話の感想記事です。

1話を見て、気になった点などを書きましたので、ぜひあわせて見てくださいっ!

9tail.hatenablog.com

*1:ちなみにプリキュアは普通の人間の10倍の力でしたっけ。