ISOT2017に行って感じた文具業界の今
ISOT2017に行ってきました。
基本的に企業の展示会なので一般人としての参加はどうなのかな・・・・・・とは思ったのですが、どうやら周りを見渡すと一部関係のない(私と同じような)方がいらっしゃったようなので、問題ないなと割り切って参加しました。
で、今回はISOTで感じた業界の雰囲気や文具って今こんな感じなのかなという個人的な見解についての話です。
個人的に紹介したいなぁと思ったメーカ、製品はいくつかあったのですが、今回は総括のみにとどめておきます。(VIP参加されたイグチさん(id:fumihiro1192)と紹介するものが被っていないといいなぁと思っているのですが、正直ひとつふたつは被っ てそうで怖いですね。)
ISOT2017にて感じた個人的な文具業界
紙もの(ふせん、ノートなど)が多かった
よく聞く大手メーカを除くメーカで多かったのが、ふせんやノート、メモ帳などといった紙ものの文具を取り扱っているメーカがとても多かったという印象です。あとはマスキングテープのメーカも多かったですね。
これらの文具は、デザインや特徴など技術的な要件以外で勝負できるようなところで各メーカが勝負を掛けているような印象を受けました。
マスキングテープだと、1枚ずつはがせる「bande」さんのマスキングテープが四季折々のデザイン展開をし、季節ごとに色々なマスキングテープを揃えてほしいという話を聞いたり(今回の ISOT2017ではヒマワリなどの夏モデルが置いていました)、二十四節気をイメージしたマスキングテープなどデザインや創意工夫で勝負できるところが多かったと私は感じました。ただ、この流れは今に始まったわけではないとは思いますが。
PC、スマートフォンで情報を収集するようなデジタル社会において、これだけ新しい紙ものの文房具が出ているというのは、文具が好きな自分にとってはとてもうれしく感じました。それとともに、今後もデジタルとアナログの棲み分けがうまくいってくれる業界であってほしいと感じました。
他業種からの文具への進出
新しく文房具を作成されているメーカさんの中には、印刷業界やデザイン業界、雑貨業界などから参入されているところも少なくありませんでした。
一例でありますが、アニマルポンポンクリーナーを出している「株式会社マーナ」さんもインテリア用品のメーカの中、今までの実績などを文具雑貨を展開しているという話も聞きました。創業から145年にもなるメーカですが、文房具業界への参入は2013年からとかなり最近ですしね。こういう他業種から文具業界へ参入するケースも少なくないなと肌で感じたわけです。
それにしても、このアニマルハンコホルダーとかかわいすぎでしょ。
中国メーカの台頭
ISOT2017では海外の文房具メーカも数々出展されていましたが、その中でも中国メーカは特に多かったですし、展示会に来られている中国の方は結構目立ちました。むしろ小さいメーカは日本よりも多かったのではないかという印象を受けました。
この中国メーカの台頭は日本のメーカ、展示会自体にもかなりの影響があったと言えます。それも中国に蔓延る製品の模倣への恐れも大きいです。
基本的に展示会会場は撮影禁止ではありますが、企業によっては許可を頂き撮影をさせていただくこともありました。*1そんな中、中国の方については撮影を一切許可していないというメーカもちらほら。中国系企業に対しパクられることを各メーカが恐れているためとのこと。実際にそれを恐れて展示会への参加を取りやめているメーカも少なくとお聞きしました。
特にデザインや創意工夫などで勝負できる文具の場合は、見たデザインをパクられ、それを安価に製造されてしまっては、知恵を絞ってものづくりをしたメーカも浮かばれません。それだけ中国系のメーカが進出しているというのを感じた場でもありました。
個人的な話
個人用名刺の準備
展示会への参加の際、連絡先の交換などを行うことがあるのですが、その際にブログや何やらで使えるような名刺を準備しておいたほうがよかったと、今回の展示会参加でつくづく感じました。
対ブロガー相手に名刺をばら撒くという考えはあまりなかったのですが、対面で話をしたときに自分を一発で紹介できるツールは本当に必要でした。特に相手がプロであれば尚更です。
何より、今回お話をさせていただいた文具メーカの方々にきちんと自分を紹介できなかったのはちょっと申し訳なかったなというところです。今月を目処に少し名刺デザインを考えてみようかな。
文房具と自分のスタンス
小学生並みの感想ではありますが、文房具にはいろいろあるなぁというのが今回改めて感じました。その中で自分が文房具をどう紹介していくのか、どの文房具を好きになっていくかを再考するいい機会になりました。*2私の場合は文房具以外にもアニメ、ゲームや紅茶など色々なものを題材にしているのでこのブログのスタンスを含め考えていく必要がありそうですが。
恐らく、自分の場合は「雑多な感じで好きなように紹介をしていく」ことになるかなぁと思います。いいものが見つかったら、いい感じに紹介しよう。そんな感じでこれからも文房具に関する紹介なども続けていければよいですね。
さいごに
私のよもやま話はともかく、ISOTは販売店の方、代理店の方なども含めたくさんの方が来られていました。まだまだ新しい商品も出てきて、まだまだ活気のある業界なのかと感じました。上述もしましたが、デジタルとアナログが棲み分けされ、またデジタルとアナログが融合された文具などもどんどん出てくるといいですね。