様々な情報が拡散されるインターネットでの過ごし方
インターネットに転がっている情報というのは色々な人が独自の解釈でなされているものが多いので、本当に必要と感じた情報については裏付けが必要だとよく感じています。ブログなどでも情報を拡散するときには、自分のオリジナリティを加えつつ、そもそもの情報を間違えなく伝えることって重要だなと。
今日はそんな様々な情報が拡散されているインターネットの私の過ごし方についてです。
間違った情報の拡散例
少し前につぶやかれたものではありますが、こんなツイートがかなり拡散されているのを見ました。睡眠時間が減った時のパフォーマンスについてですね。タイトルの本説に入る前のイントロとしてちょうどいい気がしたので紹介しておきます。
フォロワーさんが大変そうなの
— 黒河けーこ (@chocolad0121) 2016年4月2日
でつぶやいておくけど、その人が必要とする睡眠時間から1時間睡眠時間減っただけで、缶ビール4本飲んでるのと同じ状態で目覚めるらしい。ルーチンワークはできるけど、咄嗟の判断力や想像力、アイデア力が極端に低下して、モチベやポジ思考も消えるので、ご参考に。
このツイート。10,000以上のRTを集めており、それ相応の人がこのツイートを見たことではないかと思われます(最初見たときは8,000くらいだったのが今日1日でかなり伸びたなぁ・・・・・・)そんなこの記事、元となる情報ってどこかで見たことがあるような気がするなと思い、少し調べたら以下の3つの記事が出てきましたので、気になる点を抜粋した上で紹介しますね。
睡眠不足は犠牲を伴う。ハーバード・メディカル・スクールの調査によると、米国では睡眠不足のために失われた生産性のコストが年間630億ドル(約6兆5800億円)に達する。問題は睡眠を理由に人々が仕事を休むということだけではない。それ以上に重大な問題は、人々が寝不足の状態で仕事をしていることだ。ある科学者は、4時間の睡眠不足は缶ビール6本を飲んだのと同じくらいの機能障害を生じると主張している。米国立睡眠財団の調査によると、調査対象となった人々の約3分の2は平日は十分な睡眠が取れていない。
Once a user reaches only 70% effectiveness, that value is the rough equivalent of a 0.08 blood alcohol level. This essentially means that if you’re driving, you’ll be 40% slower to respond if you have reached that 70% effectiveness level – and so as tired as you are, you might as well be drunk.
ここまで書いたところで察しのいい人は気づいているかと思いますが、先ほどのツイートは実は正しくないことが書かれている可能性が高いです。
そもそもこのツイート自体が「その人が必要とする睡眠時間」、「目覚める”らしい”」と個人的には胡散臭いと感じる部分も多いです。それも誰かが言っていたと思わしき情報であり、それが正しい情報かどうかすら不明です。*1
恐らくWSJの記事に書かれている「1時間の睡眠時間の低下」についての記載や「缶ビールのくだり」など、色々な記事が混ざり合い、このツイートが生まれたのか、あるいはそれを誰かから聞いたのを呟いたことによるのかなと考察できるでしょう。
まぁ、このツイートの場合、言いたいこととしては「睡眠時間が減ると想像力、モチベーションが落ちるから注意ね!」ということに尽きます。それ自体は間違ったことではないのですが、ここに詳細の時間(1時間、缶ビール4本など)が入ってくると証跡がないと何とも胡散臭い情報になってしまいます。しかしこういう数値情報などを入れると妙にリアリティが出てくるので、閲覧者のミスリードを誘うのも頷けます。 個人的にはいただけないなーって思ったものでした。
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インターネットでの情報の取り扱いについて
このように、インターネットで見かける情報には間違っているにも関わらずとんでもない勢いで拡散されるような情報が少なくありません。特にTwitterやFacebookなどのSNSが使われるようになってからはそのスピードも飛躍的なものとなりました。
これが正しい情報が拡散されるのであれば何も問題ない、むしろいいことのように感じますが、逆の場合だと本当に地獄。特にTwitterのような場所だと「その情報が真に正しい情報なのかどうかの判断がつかないうちに拡散されていく」ことがほとんどなので、情報に対する取捨選択を迅速かつ正確に行う必要があります(もしくは、本当に重要な情報以外は読み流しをするくらいでいいのではないかと個人的には思っています。本当に重要な情報かどうかは個人判断になりますが・・・)この点については日本で起きた2度の震災で色々な人がよく身に染みたのではないかなと思っています。
間違った情報をあえて流すような愉快犯のような人、タイトルで気を引きたいがために元情報に対して記事タイトルなどを悪意のある形に置き換えて閲覧者のミスリードを誘う人やサイト*2も存在します。
2chで散見した「半年ROMれ」という言葉は、様々な情報が多方向から飛んでくる昨今のインターネットにおいてとても必要なことではないかと思っています。Twitterの場合はリツイートでシェアするのもよいかと思いますが、「拡散されるとマズい情報」の拡散についてはもう少し思慮が必要です。 様々な情報に惑わされずにいい情報を収集するのがインターネットを生き抜く処世術のような気がしてなりません。
まぁ、見たときに「なるほどなぁ」と思う程度であれば、そこまで気にする必要もないと思いますが。
日常生活とあまり変わらないですよね
言いたいこととしてはこの一言に尽きると私は思っています。インターネットという場においてもコンテンツを生み出しているのは常に人。何か呟いているのは人。媒体が違うだけで日常生活とあまり変わりないと思っています。2000年前後はもっとカオスな状態だったように記憶していますけれども。
インターネットとは言え、人が介在する場であることに変わりありません。見聞きした情報に対し、その情報が真に正しいものかどうかは常々考えなければいけないと思っています。*3
ただし、インターネットの場合は自分がぽそっと呟いたり拡散することが、たちまち不特定多数に拡散されることを念頭に入れる必要があります。普段の生活との違いはここだけ。その他は何ら変わりありません。
色々な情報が錯綜しているこのインターネット。本当に必要な情報もあれば、ムダな情報、間違った情報も多々含まれています。その中で自分にとって必要な情報を上手く収集すること、それをどのように拡散するかどうかについてはもう少し考えなければと考えながら過ごしているという感じです。
補足ですわ
様々な情報が拡散されるインターネットでの過ごし方 - たかみめも
基本的に便所の落書きに上書きをしていると自分では思っていますが、重なることで良いデザインが生まれることもあるのかと。
2016/05/27 08:02
わーい、マスオさんからご意見頂けましたわ。
私もこの考えに対して概ね同意な感じです。前述した2chなんて、チラ裏だったり便所の落書きだったりとそういう感じのインターネットだったように思えます。だからこそ非常に面白いコンテンツなどもあったり、良いデザインが生まれたりしたような。
ただここ昨今、そんなネット周りが妙に整備され、一般人の流入が激しいくなってきているので、情報に対する今まで通りの考えを頭の片隅に入れておくといった話をしたいなぁと感じた次第でした。