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たかみめも

アニメ、ゲームの話や紅茶の話など、日々気になったことをだらだら書いてます

『イクメン』という言葉があまり好きではありません

小さい子供を妻とふたりで育てながらの生活を送っているわけですが、これがなかなか大変だったりしますし私は全然戦力にならないことも多々あります。

今は育休中の妻がメインで育児を行っていますが、休日や時間のある時は一緒に育児をしていますし、最近だと半日弱くらいだったら子どもと二人の時間を作ることもできるようになりました。

 

さて、そんな中で育児がスタートした私がずっと心に引っかかっているのが『イクメン』という言葉。この記事は、そんな私の「イクメンという言葉があまり好きじゃない」という考えについてです。

※あくまで私の思っていることです。イクメンという言葉自体やイクメン(と思っている方)を真っ向から否定するわけではないということを先に言っておきます。

 

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『イクメン』という言葉の意味 

そもそもイクメンとはどういう意味なのか。コトバンクで調べた結果は以下の通り。どうやら子育てをする男性の略語、積極的に子育てを”楽しみ”、”自らも成長する”男性のことらしいです。この言葉の定義の通りでいうと、イクメンとは子育てに積極的に参加しようとする男性のことを指しているようですね。

 

「イクメン」とは「子育てする男性(メンズ)」の略語。単純に育児中の男性というよりはむしろ「育児休暇を申請する」「育児を趣味と言ってはばからない」など、積極的に子育てを楽しみ、自らも成長する男性を指す。実際には、育児に積極的に参加できていなくても、将来的にそうありたいと願う男性も含まれる。

イクメン(いくめん)とは - コトバンク

 

また、イクメンプロジェクトなどというものがあり、育児休暇を男性でも取れるような制度作りをするなどといった土壌作りをされているそうです。個人的には男性でも時短勤務ができやすいような仕組づくり(さらに言えば、時短勤務が査定に影響が出ない仕組)をしてもらえると大変嬉しいのですが。

ikumen-project.jp

 

『イクメン』という言葉があまり好きじゃない理由

ここからが本題、私がイクメンという言葉があまり好きではない理由を3つほど言っていきます。改めてですが、あくまで個人的な考えであることを留意してください。

 

「女性が育児の主担当」と思わせるような言葉

イクメンの言葉の意味の中で「育児を趣味と言ってはばからない」と言っている時点で育児の主担当という意識がないように感じます。少なくとも私の周りで「育児が趣味です」と言っている人は(男性、女性ともに)聞いたことありませんし、普通そうは感じないだろうと私は思っています。

夫婦で育児に取り組んで、一緒に頑張ろうねって言っている家庭だったらこの考えに至ることはないんじゃないの?というのが私の勝手な意見です。

 

そんな中、こんな記事を見つけました。次から次へと頭の痛いネタが出てきて困っちゃいます。要点は以下引用から。

『女は家事・育児をするものだから、仕事もしようとするのはワガママである、人生の目的が定まっていない。仕事から逃げて、家事・育児に専念する女は美しい。男にとって女は母親なのである』

という今時思っていてもなかなかメディアでは言えない価値観を、別れた後にある種の男性が女性に送る独りよがりなポエミーなメール(ロミオメール)のような文体で、長々と、惜しげもなく開陳しているだけです。

topisyu.hatenablog.com

  

「女の人生の第一目的は家事だ」なんて言ってるから、男性の育児参入が鈍化するんじゃないかと。しかも記事を掲載しているのが日経ビジネスで、経団連と割とズブズブ密接な日経新聞社の記事という頭の痛さ。国としては男性の育児参加を推奨しているのに、協力を要請されているであろう経団連がこういう考えじゃ、なかなか厳しいなぁと思わざるを得ません。

 

「イクメン」だとか「子育てしてます」というアピールって必要なの?

先日話題になった斗比主さんのこの記事。私の感覚ですが、SNSやブログだけでなく、日常生活でも子育てアピールをしている男性ってあまり見ないなぁとは思っていたのですが、以下引用を見ると意外と育児がんばってるアピールをされている方を散見するようです。

「子育てが生きがいです!」と子育てしていることをわざわざネットでアピールしている人は実際は子育てをあまりしていないのではないかというのは、「ああ、そうそう!」と思い当たる人も多いのではないでしょうか。自分の観測範囲では散見します。全員が全員そうであるというわけじゃないでしょうけどね。

topisyu.hatenablog.com

 

周りの子持ちの方と子育て・家庭に関するお話をしていると、夫婦力をあわせて育児をし、お互い大変ですよねなんて言い合っているところがほとんどで、オレ育児がんばってますよなどと惜しげもなく言ってる人ってほとんどいない気がします。もしかしたら私の周りがそうなだけなのかもしれませんが。

だからこそイクメンという言葉を使って子育てをすることに違和感がありますし、イクメンだとアピールする必要って(自己顕示欲以外に)何かあるかなと思ってしまいます。別にこんな言葉がなくても子供はかわいいし、育児はするでしょ。

 

なお上記の記事はどちらかと言うと子育てうんぬんというより、「某ブロガーさんってブログ>>子育てってなってるでしょ」って示唆している記事なのでこの話の本節からずれてしまいますが、あわせて見てほしいなぁと思っているため引用しました。この記事の最後に引用されている参考記事はさらに必見。

 

育児だけじゃないでしょ

イクメンという言葉と「男性の育児への推進」ばかりがピックアップされていますが、家のことって育児だけではありません。家のことって家事だってありますし、奥さんへのフォローなども含まれているはずです*1。後述しますが、日本と同じ程度の育児時間のフランスの場合は家事全般の時間が日本の倍以上で、育児だけでなく家事での協力によりお互いの分担を決めているように感じます。

 

過去に前の職場の上司に子供ができるという話をした時に「奥さんは子供を見るのに手一杯になることが多々ある。そんな奥さんのフォローが夫の努めだぞ」と言われたことがあります。そのときはこの言葉にピンと来なかったのですが、今になって「はじめての育児」や「周りの環境の変化」など、妻が感じている多くのプレッシャーに都度向き合えるのが夫だけなんだなと実感しつつあります。

 

確かに育児はとても大切です。でも家のことでやることは育児だけではないはずです。家のことを全般的にこなせる男性というのが理想系じゃないでしょうか。

  

家事、育児に関するデータ

ここからは補足的なものとして、家事や育児に関するデータを2つほど載せておきます。載せるのは育児休暇の取得率と家事・育児時間です。特にここで重要なのは男性の家事・育児の時間で、意外と男性が家事、育児を行っている時間が多くないことがわかります。

 

男性の育児休暇取得率

男性の育児休暇取得率は厚生労働省が毎年統計データを取っていますのでそちらから参照しました。2015年の速報版が出ていないので2014年までのデータではありますが、2010年から約1ポイント(1%)ほど取得率が向上しています。会社規模にもよるところは大きいですが、伸び幅は見られるようですね。とは言え厚生労働省では2017年度で10%を目指しているとのことなので、なかなか企業への定着はうまくいっていないなというのが私の率直な感想です。

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平成26年度雇用均等基本調査(確報)|厚生労働省

 

男性の家事・育児時間

次は6歳未満の子供を持つ男性の1日の家事関連時間(家事 + 育児 + 介護 + 買い物の合計時間)です。1日平均で1時間ちょっと、育児については39分、家事は12分と諸外国に比べて低いです*2。1日平均で30分も育児をしていないこの現状を、国としては打破したいのではないかと考えています。なお家事、育児時間を出している「社会生活基本調査」は5年に1度行われており、ちょうど今年にまた行われるはずです。この家事・育児の時間がどう変化するかが気になるところです。

先ほどもいいましたが、日本と諸外国では育児の時間ではなく家事をする時間が圧倒的に少ないです。育児の時間が同じくらいのフランスでも家事全体だと倍以上違います。育児というよりも家庭のことをお互いにやろうとするという姿勢が大切じゃないかなというのが私の意見です。

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統計局ホームページ/平成23年社会生活基本調査 調査の結果 結果の概要

平成27年版 少子化社会対策白書 概要版(PDF形式) - 少子化対策:政策統括官(共生社会政策担当) - 内閣府

 

おわりに

改めてですが、私はイクメンという言葉があまり好きではありません。イクメンという言葉がなくても夫婦が協力し合い育児や家事ができるような社会になればよいのかなと思っています。

*1:イクメンプロジェクトの事例では、育休取得の方の育児、家事など家のこと全般的に行っているとは書いていますが、奥さんへのフォローについてはあまり記載がなかったように感じました

*2:ちなみに女性の場合は合計時間が7時間41分、そのうち育児の時間が3時間22分だそうです。育児休暇中の方や専業主婦の方を含める数値とはいえ、女性に家事・育児の負担が掛かっていることがよくわかります。