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たかみめも

アニメ、ゲームの話や紅茶の話など、日々気になったことをだらだら書いてます

ガルパンの興行収入と比較対象の映画との違いについて

アニメ

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興行収入がついに20億を超え、まどマギ新版の興行収入を超えたガールズアンドパンツァー劇場版。さらに27日に発売されたBDの売り上げも初週で16.2万枚とかなりの大ヒットとなりました。

そんなガルパン劇場版の興行収入では、20億以上の興行収入を上げた他の劇場版アニメとは違う点がちらほら見られたので、その辺りをデータとともに見ていきたいと思います。

※必要な内容があり次第、都度加筆、修正を行います

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ガルパンと他映画との興行収入比較

ここで比較として取り上げるのは、「ラブライブ」、「まどマギ」、「けいおん」の3作品。よくネットでも転がっているグラフを見つけましたのでこちらをもとに話を進めていきます。以下グラフの中でガルパンは赤の線です。

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グラフを一目見ればわかりますが、ガルパンを除いた他の3つの作品は立ち上がりがよく、10~15週辺りにかけて徐々に収束していく綺麗なグラフを示しています。一方で、ガルパンは最初の立ち上がりこそよくはない*1上、他の3つの作品と同様に一度は10~15週あたりで収束の形を見せていますが、途中の2度のイベント(4DX開始、BD発売応援上映)により興行収入が急な立ち上がりをしていることがわかります。

なお、劇場版公開特典(フィルムなど)と動員数の関係については、公開特典をガルパン以外の3作品でも行われていたこともあり、これらの作品との差別化を図るものではないと考えています。この件については別途以下に記載します。

 

追記:初週の立ち上がりが弱かったことについて、配給元のショウゲートが「レインツリーの国」を同日公開(全国190劇場)をしたためとのこと(id:nijigenjinさん、ありがとうございます) 確かに有川浩原作、ジャニーズ主演の映画だから、そっちに力を入れるよなぁ……。

 

各映画の上映劇場数

グラフを見てみてよくわからないのがその時に上映された劇場数。最終的な動員数や興行収入を比較することで収入面での各アニメ映画の凄さがわかると思いますが、初週の上映劇場数が多ければ多いほどこの立ち上がりは大きくなることは自明です。調べてみてもあまりデータがなかったので、過去のニュースから各アニメの初週の上映劇場数を調べることにしました。

 

作品名上映劇場数(初週)
ガルパン 77館
ラブライブ 121館
まどマギ 129館
けいおん 137館

 

ガルパンはこの後24館を追加することにはなるのですが、他の3つの劇場版に比べて館数が6割程度と少ないためか、初週のブーストが他の作品に比べて弱かったような気がしています。むしろここから20億の興行収入にまで至ったのは、4DXの力が大きかったように感じます。

 

興行収入の押し上げを牽引した要素

立川や塚口といった独自上映

ガルパンと言えば「立川爆音」や「塚口爆音」といった音響にこだわったスクリーンでの上映という印象です。私も立川でガルパンを見に行きましたが、音へのこだわりが半端なかった印象。そのため、通常の劇場に行った人が「立川にも行こう」、「塚口にも行こう」などと再度劇場に行くという光景がよく見られました。

 

(追記)なお、音響調整を行った劇場は以下の通り。

  • シネマシティ立川(極上爆音上映)
  • 塚口サンサン劇場(重低音轟激上映)
  • シネマサンシャイン平和島(ノーリミット[4DX])
  • シネプレックス水戸(ネクストディメンジョン[4DX])

 

このうち、シネマシティ立川は上映開始日から極上爆音上映を行っていました。なおその時の調整はこんな感じで劇場側からの要望だったそうです。それにスタッフが呼応した感じでしょうね。結果、ガルパンの極上爆音上映が話題となり、他の劇場でも同様の調整を配給側、製作側へ要望を出したという流れになったんでしょうね。

 

 

調整としてはこの4劇場だけ(のはずですよね?)ですが、他にも「ULTIRA上映」や「THX劇場上映」など音響にこだわった劇場での上映が目立ちます(ちなみにULTIRA上映も劇場側からの要望によるもの) 劇場版アニメに対し、劇場の音響を調整するといったことはほとんど聞いたことがなく、戦車や砲弾の音にこだわったガルパンだからこその試みだったと思われます。通常の劇場に加え、上記の劇場でガルパンを見る人も結構いたはず。

音響監督の岩浪さんもこのように言っています。ガルパンでは「映画の音」による影響でリピートをした人が多かったんじゃないかな。4DX上映を含め、2~3回は劇場でガルパンを見た人が多かったのではないでしょうか。

 

 

なおラブライブについてはチネチッタで「LIVEサウンド」上映を行ったそうですが、これはあくまでチネチッタ側(劇場側)で行ったもの。最初からアニメスタッフが全面的に介入して音響調整を行ったのはガルパン以外なさそうです。

cinecitta.co.jp

 

4DX上映

当ブログでも以前に4DX開始前にこのような記事を書きました。結局行ったのですが、「あー、もう1回行きたいわ」と思ったくらい楽しいものでした。

9tail.hatenablog.com

この記事にも書いた通り、4DXの劇場30館で追加上映がされました。4DXという通常とは違う楽しみ方でこの映画を楽しめることもあり、当初は予約が殺到したことを思い出します。

この4DXですが、一度に入れる動員数は限られるものの、金額が2,800円と通常に比べて1,000円程度高く、それ相応の収入増に繋がったと考えられます。ガルパンに関しては動員数に対する興行収入が他の映画に比べて高いように感じています。

さらに4DXは2月20日、3月5日(でしたよね?)と2段階に分かれて上映開始されたこともあり、14~17週までの興行収入は初週に近い伸びを示していました。

 

(追記)なお4DX上映は最初からの規定路線ではなく、劇場側からの要望により発生したものとのこと。6月3日のロングラン御礼舞台挨拶で「4DXなどは当初の予定にはなかったことで、これらは劇場からの提案があってできたこと」ということが記載されていました。*2

dengekionline.com

渕上舞ガルパン興収21億円に「数字がどうこうというよりとても誇らしい気持ち」【前編】 - News Lounge(ニュースラウンジ)

 

BD発売記念による再上映

4月下旬に4DXがほぼほぼ公開終了となり、そろそろ落ち着くかなと思った矢先に飛び込んできたのが5月21日から31日までの再上映(通常、4DXともに)でした。これにより、27~29週で興行収入が増え、20億円超えとまどマギ超えを同時に達成しました。上映から20週以上も経っているにもかかわらず、約10日間で2億円の収入増ってちょっとおかしいです。

 

5月末もしくは6月3日までで公開終了となる劇場がほとんどのため、今週で興行収入はほぼ頭打ちになることが予想されていますが、度重なるイベントとその度に何度も足を運んでくれるファンによって支えられてここまで来たということがわかる作品のように感じました。

(追記)追加上映についても当初は「一部の劇場を除き、5月31日まで」の予定でしたが、4DXについては6月10日、17日までに延長をする劇場がほとんどとなりました。
はてブで指摘があったとおり、「BDで修正された箇所を劇場で再確認する需要」がありその影響で延長をしたのかなと思っています。廣岡宣伝部長も「逆転現象」という言葉を使っていますし。

どうやらパッケージ発売記念上映は配給元のショウゲートさんからの要望だということを廣岡宣伝プロデューサーがロングラン御礼舞台挨拶で仰っていました。ショウゲートさんも現金だなぁという野暮ったい感想をちょっと抱いてしまいましたが。

 

「配給のショウゲートさんからパッケージ発売記念上映をやります!全国150館です!言われて驚きました」

  

Amazonプライムでの一挙配信

劇場版への直接の影響かどうかはわからないですが、Amazonプライムでの一挙配信を見て、そのまま我慢できず劇場版まで見に行くというガルパンおじさんも多かった印象。私も劇場版を見に行く前にAmazonプライムで全話+OVAを復習したくらいでした。

もともとは2月20日までの配信予定だったのが、未だに見れるんですよ。今からでもぜひ見てほしいところです。

 

(追記)「ガルパンはいいぞ」の効果

まずはこの「ガルパンはいいぞ」という言葉について。これはニコニコ大百科の以下記事を見ていただけるとどんな感じで生まれたかがわかります。もともとは「マッドマックスはいいぞ」というところから始まったんですよね。

dic.nicovideo.jp

 

Twitter上で劇場版を見に行った人が「ガルパンはいいぞ」と呟く現象は、12月~年明け頃によく見かけた気がしています(あくまで私の観測範囲内でです。今も見ることは見るのですが、当時に比べれば落ち着いた印象) この発言によってどの程度観る人が増えたかはわからない(定量的な評価ができない)のが私の感想。

ただ、「ガルパンはいいぞ」の効果により新たにガルパンを観る人が増えたタイミングと4DX視聴が正式に決定したタイミングが近い時期だったため、あの4DXの予約戦争(イオンシネマやユナイテッドシネマの予約サイトがパンクした現象)が発生したのかなと思っています。ガルパンの興行収入の傾きが一番大きくなったのが最初の立ち上がり(初週土日)を除くと4DX上映開始から3週間で、この時期にガルパンを観に行った人が一番多かったと考えられます。まぁあくまで推察なので、これでどの程度観る人が増えたのかは正直気になるところです。

 

なお4DX上映開始日にあわせて通常の劇場でも追加上映を開始しましたが、これはたまたま4DXの日にあわせただけと思っています。

 

(追記)特典の比較

ラブライブは9週まで週替りの来場者特典の配布をやっていました。まどマギは週替りの来場者特典は3週までで、その後は都度特典を追加していた様子。まどマギの特典配布が終了する5~6週頃まではラブライブとまどマギの2作品の収入はほぼ同じですが、この後でラブライブとまどマギの興行収入の伸びに差が出ていることから、この2作品の興行収入の差は特典の差の影響が大きいような気がしています。事実、まどマギ劇場版の時は「来場者特典だけ受け取って劇場を去る人がちらほらいた」なんて事案もありましたし。

ラブライブ!Official Web Site | 『ラブライブ!The School Idol Movie』法人別前売券情報

THEATER | 劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語

 

けいおんについては、来場者特典はまどマギ以上に行ってはいるものの、ラブライブとまどマギとの興行収入に差が出たのは「単純な来場者数の違い」によるものではないかなと考えています(まどマギとけいおんの累計興行収入のグラフの軌跡が近い形を示していることから、この2アニメには副産物的な要素は存在しないと考えています)

 

ガルパンも9週まで週替りで来場者特典を行っていましたが、3週時点で立ち上がりの良さを感じて急に特典を増やしたことと、杉山さんのロングラン舞台挨拶の時のこの発言から「当初は来場者特典はそこまで準備していなかった」と思われます。

 

「結果のお話としては、スタートのときにこんな結果になるとは思っていませんでした。年末まで上映が続いているといいよねというくらいで、正直何が起きているのか分からないという感じです。

 

興行収入のグラフを改めて見てみると、2~9週の興行収入の傾きはほぼ一定であり、特典配布による収入増は他の作品と同様にあったと考えてよさそうですが、そもそもこの興行収入の伸びが、先ほど取り上げた「ガルパンはいいぞ」の効果によるものなのか、来場者特典によるものなのか、その他の理由(考察のため何度も観るなど)だったのかは不明です。

cupo.cc

 

そのため、ガルパンにおける「来場者特典と興行収入の関係」については、他の劇場版アニメでも行われていること、そもそもの興行収入の増加は来場者特典以外の要素も多分に含まれた複合的要素によるものであると言ってよく、来場者特典単体の影響ではないでしょう。

 

さいごに

(追記)劇場版ガルパンの上映開始から今までのこの流れを振り替えると、製作側のこだわりが視聴者、劇場、配給元の心を動かし続けたような気がしています。取り上げた比較対象の映画に比べ、長い間話題となった劇場版アニメだったのではないでしょうか。

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改めてグラフを見てみても、他の3作品は最初の立ち上がりで興行収入がほぼ決まっていたにも関わらず、ガルパンだけは度重なる急激な立ち上がりを見せており、他の劇場版とは一線を画していることがよくわかりました。最終的にどこまで興行収入が伸びるかが気になりますね。

 

BDの発売数も含め、ガルパンという作品は他の作品に負けず劣らずファンに支えられている大変いい作品ではないかと思っています。人によっては20回以上も劇場に足を運んだガルパンおじさんもいたとか・・・・・・。

劇場版での上映はもう終わってしまいますが、ついにBD,DVDの発売もされましたのでこれからは家でガルパン劇場版を楽しんでいただきたいところ。私も家で劇場版を見ながらにやにやしようと思います。まだ購入していない方はぜひ!

ガールズ&パンツァー 劇場版 (特装限定版) [Blu-ray]

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*1:とは言え、他の映画に比べるととてもよい興行収入といえます。あくまでこの3作品がおかしいだけ

*2:ってかこれロングラン御礼舞台あいさつで初めて出た発言じゃないの…そりゃ記事書いてる時には考察しきれんわ……