物事の習得について、大切なことはオペちゃんが教えてくれた
外国語の習得(特に日本人の場合は英語の習得がほとんど)については色々な勉強法やTOEIC対策などの記事をよく見かけますが、あくまで方法論について語っているものが多い印象を受けています。目的論について語っている方もいるのですが、それもあくまで机上の空論で自分の心に響くような例なんてものがありませんでした。
そんな中、ガルパンおじさん(ポーランド代表)で日本でも人気のオペちゃんのツイートの中でおっと思うものがあったので、その話を踏まえ、外国語の習得、それ以外の知識の習得についての話をしようかなと。
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オペちゃんの発言と外国語
言葉の覚え方
オペちゃんの日本語の勉強の仕方については以下の通り。イタリア語を勉強したときのギャップを含めて書かれている以下のツイートは反省点を踏まえた勉強法の変更という観点から参考になると感じました。
同人誌とTwitterで日本語を勉強したため、「敬語の使い方を別途学ばないといけない」ということは本人も別途言っていました。確かにその通りではあるのですが、その国の人が使っている言葉をうまく習得するのにTwitterを使う方法は言語学習には適した方法だったように感じます。ある程度言葉の使い方がわかっていると、その応用で敬語の勉強もできますし。
なおオペちゃんに関しては「日本語のネットスラング」もうまく使いこなしているよう。
イタリア語を高校で勉強→イタリア行って教室のイタリア語と現実のイタリア語が全然違うことに気づく→次の言語(日本語)は俺的に現実的な方法(同人誌とツイッター)で勉強することに決定→大成功
— オペちゃん✭ワルシャワ (@OPERATORCHAN) 2016年6月5日
そもそも彼が日本語を学んだ理由は「同人誌が読みたかったから」というもの。取り入れた情報が同人誌とTwitterというカジュアルなものからとは言え、2年間で自分の必要な日本語を習得し、同人誌を読めるようになりました。目的にあわせ、その国の言葉を習得するのに適した方法で勉強をすることで無事日本語の習得ができたように感じます。(普通にシコリティとか使ってるところが面白いんですけれども)
あ、このポーランド人の俺が日本語を学んだ理由気になるかい?
— オペちゃん✭ワルシャワ (@OPERATORCHAN) 2015年4月4日
当然でしょう? 同人誌読めるようになりたかったからさ。
同人誌読んで勉強して、2年でやりました✌
最高に楽しい外国語勉強でした。
さすがに日本のエロ本、シコリティ世界一だ。 pic.twitter.com/yLn5mRwIFF
Togetterにオペちゃんが日本語を読めるようになった理由が書いてあるので、詳細はこちらから。
なおオペちゃんのTwitterでの最古の日本語がこちら(私が確認できた範囲で) ここから約4年、日本語を本格的に勉強し始めてから3年でここまで日本語を使いこなせるようになっているのが驚きです。(下手したら私よりも日本語がうまいかもしれません)
@kitsunetennouji ありがとう! pic.twitter.com/ckVbKFQ3
— オペちゃん✭ワルシャワ (@OPERATORCHAN) 2012年6月9日
外国語というものについて
荷物準備完了。朝から駅行ってポーランドへ出発するのだ!
— オペちゃん✭ワルシャワ (@OPERATORCHAN) 2016年6月5日
やっぱり東ベルリンだと少しポーランドみたいな地元感を感じてほっとするな。
でも流石に2週間ずーっと英語ばかり使ってて日本語の調子が下がったようだな。帰り途中で本でも読んで直そう pic.twitter.com/0C3g5uSvmR
言語はそういうもんだから。スペイン語は高校生の頃に覚えたが使う機会が全くなくてしばらく片言になってしまったけど、昨日はコロンビアのTVシリーズを観てたった数時間でまたまともな文章を表現できるようになった。俺には外国語って何度も「忘れて」、そして使うことでまた「慣れる」ものなんだ。
— オペちゃん✭ワルシャワ (@OPERATORCHAN) 2016年6月5日
※ポーランド人のツイートです
このネタを書こうと思ったのはこのツイートを見たから。外国語は何度も「忘れて」、使うことで「また慣れる」というところにぐっときました。そもそも言葉って「使っていなければ忘れる」ものですし、また使い始めると「すぐ慣れる」ものだと思います。それが母国語であっても。
我々が英語を勉強するときもそうで、あれだけ散々勉強したにもかかわらず、使っていないと全然使えなくなります。そんな時に英語の資料などを久しぶりに見ると「違う星の言葉」のように感じますが、少しずつ慣らしていくとある程度までは思い出すんですよね。
物事を習得するときの”目的”
言語を習得するとき、その言語を習得する何らかの目的、成し遂げたい目標があるから達成するものではないかと思っています。それがオペちゃんのように「日本の同人誌を読みたいから」という目的であったとしても何ら問題ありません。むしろ日本の文化に触れたいためという明確な目的であり、とてもいいものだと思います。
ちなみにオペちゃんの場合、夢である「タイツパーティー」をして「叢雲のタイツで茶葉を濾した紅茶を飲みたい」というとんでもない目標を達成するまでに至りました。紅茶好きの私もタイツで茶葉を濾した紅茶を嗜んでみたいという欲がありますので、ぜひ呼んでほしいところ。
日本人の場合、洋楽や海外ドラマに興味があって、そこから英語など他国語の勉強を始めるといった形が同様のケースとして考えられます。「その国の文化や情報に触れたい」という目的の場合、勉強などと考えずにうまく言語を習得できそうだと考えています。
この点については言語に限らず、「何かを習得したいとき」と置き換えても問題ないと思います。何のために、なぜそれを習得するのかがあり、その先に習得するための方法を考えるのが普通の流れです。
それに物事を習得したいと感じるモチベーションがあることが重要です。それが目的であったり、達成したいことに繋がっていることが理想だと思っています。
まとめ
物事の習得には方法論が多々存在しますが、何よりも物事を習得するための目的ややり遂げたいことがあってこそだと思います。そんな当たり前のことですが、習得をしているうちに目的や達成事項が薄れることもあり、気づいたら有耶無耶になっていることも多々あるかと思います。
単純だけど難しいことですが、目的を失わず、物事を習得できるようになるということが大切。私も習得するべきこと、習得したいことが色々あるので、それぞれに対して目的や達成したいことなどを改めて確認をして、達成に向かって邁進したいところです。
オペちゃんにはこれからも日本語の勉強(だけでなく色々な知識の習得)を頑張って、「日本で働いてみたい」という夢についても達成できるようになることを心から応援します。がんばってね!
[余談]健全な男性が知ってるひとつの英文
余談ではありますが、思春期を迎える健全な男性なら知っている英文というのも存在します。これは英語の得手、不得手に限らず、割と多くの(目的を共有する)男性なら以下の英文がどういう意味かわかるでしょう。
ほら、これですよ。これ。