2017年冬アニメの感想まとめ(22作品)と今期アニメの異色さ
今年ももう1/4が過ぎ、冬のアニメも終わり春アニメが始まりましたね。
さて、毎度恒例ではありますが冬アニメの感想まとめについてずらずら書いていこうと思います。今回は作品数こそ追ったものの途中で諦めた作品なども多かったという印象です。
冬アニメの感想まとめ
アイドル事変
アニメ完走。
元ネタはわからないのですが、発想は好きでした。大和田秀樹先生のムダヅモなき改革のように総理をパロるところはとても好きでしたし、アイドルと政治をかけ合わせたところは嫌いじゃなかったです。
ただ各話でのパンチはそこまで強くなく、初手盛り上がり系の作品のように感じたというのが率直な感想です。
つんく♂さんの手がけた楽曲はよかったのですが、今期はキャッチーな主題歌が盛りだくさんだったので、そこも運がなかったなぁと。
AKIBA'S TRIP
わかりやすいイヤホンズアニメ。一応完走。
各話で視聴者がついてくるかどうかが心配だったアニメの筆頭格。私は各話のネタ自体はなんとなくわかっていたので、そこも含めて楽しめましたが。無線の話とか格ゲーの話とか誰得だよ……と思いながらニヤニヤして見ていたのはいい思い出。その分後半2・3話はあまり好きではないのですが。
OPがイヤホンズだけでなく串田アキラさんも一緒だったので個人的に嬉しかったり、PVが素敵だったりという、アニメ本編とは全く関係ないところで評価が高かった作品。
ACCA13区監察課
中盤(8話くらいだったかな……)で切りましたが、後半の評判がいいので後で追うかもしれない作品。
オノ・ナツメ先生原作の作品だったので、独自の世界観が出ているのかなぁと期待していたのですが、アニメになると表現がマイルドになったり、キャラそれぞれの動かし方が個人的に好みではなかったというのが率直な感想でした。けものフレンズのリアタイのため仮眠することから、ACCAを切ったという悲しい事実もありますが、そうでなくてもどこかでながら見状態になっていた気がします。
うらら迷路帖
今期のきらら枠。なんとか完走。
ドタバタ感の強かった序盤がよかっただけに、後半のシリアスさ(九番占試験のあたりから)についていけなかったり。それでもキャラの可愛さときらら枠特有のゆるさでなんとか見切れるあたり、この枠は素敵だなあと。
OP、EDが曲、PVともにきらら枠の中でもいい感じにゆるく、でも延々とループしてしまう合法ドラッグでした。OPの狙いすました感じで言うと、けものフレンズOP、ガヴリールドロップアウトOP、EDよりも好き。
エルドライブ
アニメ完走。
1クール通して「あぁ、ジャンプっぽい作品だなぁ」という感じが色濃く出ていたような作品と思ったのですが、どちらかと言うと「あぁ、天野先生の作品だなぁ」という感想のほうが強くなりました。その点をいいと評価するか、微妙だと評価するかは人によって大きく変わってくると思います。私は嫌いじゃなかったです。
ラッキースケベのノリもジャンプのノリだったのですが、何というかMX夜10時枠というのがある種もったいない気もしているというか。
ALL OUT!!
1期目からの継続枠。アニメ完走。
1クール目の時も高評価でしたが、2クール目も継続して面白かったです。2クール通して、神高以外も含め色々なキャラクターが出ていて、練習、試合、人間関係のシーンがバランスよく描かれていました。ヘタに動きすぎてるアニメよりも、このアニメの止め絵とSEのバランスのほうが見応えありますね。
2クール目最終回で相手チームに無双されるところで試合が終わるのはある種衝撃的(原作うんぬんはともかくとして)でしたが、また来年あたりに2期目をやってくれることを期待しながら待つ感じになりそうですね。
鬼平
アニメ完走
あまり話題にはあがらなかったのですが、とてもいい作品。今期どれが一番面白かった?って聞かれたら、この作品を挙げるかなぁというくらいに出来が良かったです。殺陣のシーンとかここ最近のアニメであったかなぁと思うくらいには好き。
確認できる話だけ時代劇専門チャンネルを活用し、原作(鬼平犯科帳)と鬼平とを見比べてみたのですが、原作の尺をうまくアニメの尺にリメイクし、余分なシーンを抜きつつも時代劇特有の展開を味わうことが出来る作品。こういう作品は本当に評価されてほしい。興味を持った人は時代劇専門チャンネルで鬼平犯科帳を見るなり原作を読むなりするといいかも。
ガヴリールドロップアウト
アニメ完走。
動画工房さんがいかにサターニャを自由度高く動き回していたか、というところからキャラ愛を感じた作品。話によっては内容の面白さに偏りがあるようには感じるものの、全体的に作品の作りなどはとても丁寧でうまるちゃんや刀剣乱舞のようなゆるさをうまく出していたように感じました。個人的なピークは1話でしたが。ゆるい日常枠というよりは『ギャグ色やパンチの強いけどゆるい枠』と認識してよさそうですね。
OPについてはキャッチーでとても好きなのですが、フルバージョンのラスサビ前のサターニャのフライングはリアルではあり得ない言い方だったように常々感じていることだけ言わせてください。
けものフレンズ
アニメ完走。
TLを騒がせ、私自身もとても騒いでいた作品。作品の作りや伏線の組み方のうまさなどを感じた作品でした。以下記事にも書いたのですが、何よりSNSに愛された作品でしたね。言いたいことは以下記事にある程度書いているので、こちらを見てください。
ただこの作品自体は万人にオススメ出来るかというと少し難しいこと、ちょっと過大評価されすぎたのではないか、という個人的なモヤモヤはあるのですが、それを差し引いてもアニメとしての面白さは今期の中でもトップクラスでした。
この素晴らしい世界に祝福を!2
アニメ完走。
『あえて崩す』という作画スタイルや『勢いのあるアフレコによるアニメ自体の勢いの強さ』などと作品のよさを多方面からブーストするような感じがして、1期目と同様に夜中に勢いよく見て「あー面白かった」とサクッと見れる作品だったように思えます。
ただ1期目のインパクトの強さを覚えていると、2期目の勢いは想定の範囲に収まるというところもあり、1期目ほどの感動はなかったかなと。一番印象だったのが、声優さんのインタビューで「アフレコ時間が短い」と言っていたことでしょうか。全てにおいて勢いの感じる作品でしたね。
小林さんちのメイドラゴン
アニメ完走。
カンナちゃんがぐうシコだったり、ルコアさんとしょうたくんのおねショタが見れたりと色々な守備範囲の方に評判がよかった作品。
京都アニメーションの作品のこういうゆるい作品は『日常』以来なのですが、日常やメイドラゴンの原作らしさを残してやりたい放題やるスタイルが好きなので、京アニさんにはこういう作品をもっとやってほしいなと久々に感じました。
そういうゆるさだけでなくトール達がドラゴン形態になって飛ぶシーンなどの空、海の広さや日常との対比が見ている側として飽きさせないところにビビっときました。
SUPER LOVERS2
ところどころ抜けたけど、一応完走。
内容の作り方を含め、バランスをとってよく作っている作品。1期目の雰囲気と2期目の雰囲気で大きく変わることなく、各キャラの表情の移り変わりなどをじんわり楽しめる作品でした。ただしアットホームホモが大丈夫な方に限りますが。
女性向け作品は最近ではアイドルものが多かった(今期もMARGINAL#4などありましたが)ように見受けられるので、こういうアットホームなものなどをもっとやっていけばいいと思っています。
亜人ちゃんは語りたい
アニメ完走。
いい感じのおっさん諏訪部といい、マイノリティの描き方といい、ストーリーの作り方といい、全体的に原作の勘所をうまくアニメに持ってきたようでした。主題歌がTrySailだったのでミューレ枠かぁなどと思っていたのですが、そんなことを思ってしまった自分に反省したいくらいバランスのとれたいい作品でした。日常枠の中では一番面白かったかな。原作ありきだけど。
感想の本筋ではありませんが、友人3人でどの亜人が好きかの話になったとき、全員バラバラだったのにウケたのがいい思い出でした。私は町ちゃん派。
にゃんこデイズ
アニメ完走
『もうひとつのけものフレンズ』、『OPがないと職場から家に帰れない』など我が家で一番の盛り上がりを見せた今期アニメのベストアワード。
(TOKYO MXでは)日曜日10:25からの癒し枠として、月曜日の仕事前のひと時の癒し、癒しに負けないコンテンツ力の高さからけものフレンズよりフレンズだった作品ではないかと豪語しています。短時間で癒やしの力が強くQOLがビンビン上がる作品なのでぜひ見てほしい。
BanG Dream! (4/8時点で未完結)
11話まで視聴(現在放送中)
日常パート、ライブシーンともによく出来ており、(キャスト選びを含め)ブシロードがいかに気合が入ったコンテンツであったかがわかります。
この作品の感想の是非は、主人公である戸山香澄に対し嫌悪感を抱くかどうかで異常なまでに変わってくる作品と私は思っています。10話最後から11話で香澄の挫折と立ち直りを描き、今までのもやもやした感じが晴れるような綺麗ないい話ですが、個人的にはぐっと来なかったです。
どこかで「バンドリとけいおんの違いは……」みたいな記事を見たのですが、個人的には主人公の差だと思っています。個人的ではありますが、香澄は相当アレな性格だと思っています。
風夏
アニメ完走
原作からの改変で原作既読者は少し違和感があったかと思いますが、アニメの流れだけであればあの流れで問題なかったというのが私の感想です。1クールアニメですし。
原作者である瀬尾先生の作品は個人的に見ていて辛い感じがするのであまり追っていないのですが、瀬尾テイストを残しつつアニメであの何とも言えない瀬尾テイストの感じを緩和したのはとてもいいことだと思いました。ただもう少しラッキースケベ分は合っても良かったかな。
今回はバンドだったりアイドルだったりという作品も少なくなかったので、この作品も期に恵まれなかったかなと。
政宗くんのリベンジ
アニメ完走
久しぶりに学園もののテンプレラノベ枠をしっかり見た上OPが好きだったので最初から期待していたのですが、設定ばかりが色々乗っかっていてうまくまとまっておらず、各話が何とも微妙な作品のように感じました。なんというか『色々入れすぎて味がぼやけたごった煮』のようでした。
原作がどうかという点については語れないのですが、アニメ単体で見て『設定の多さはまとめる力がないとキツイ』ということを改めて痛感した作品のようでした。
南鎌倉高校女子自転車部
アニメ完走
自転車の作調は弱虫ペダルとは違い丁寧な作画で、自転車アニメに対する気合を感じるところはあったのですが、自転車部設立までの流れののったりさが致命的だった気がしています。ヘタすると最初3話で切っていたかもしれない作品。
ナイタークリテリウムの話の後半や2話と9話での鎌倉探訪での自転車の違いなど面白い点も多く、キャラも自転車も別段悪くないのにここまで盛り上がらなかったのは恐らくろんぐらいd……。
この作品については、聞きたいことがあり質問を投げたけど制作会社から回答が来なかったので私は制作側を含め評価をするのはここまでにしておきます。回答を頂ければ作への拘りについて語ろうと思っていただけに相当残念なアレです(まぁ現実問題回答が来ないことは予見していましたが)
幼女戦記
アニメ完走
平均すると全体的に面白いのですが、最初のインパクトがとても強い作品のように感じました。ターニャやシューゲルなどのキャラクターのインパクトも強かったですし、空中戦と地上戦の描写はとても目を見張るものがあり、ストーリーも好きなのですが、いまいち盛り上がっていなかったのが残念だったなぁと感じていました。
弱虫ペダル NEW GENERATION
途中まで見てる(現在放送中)
3年生卒業のあたりからスタート。鳴子VS御堂筋のシーンとかパーマ先輩が頑張るシーンとかは前期の時と同じテンションで好きなのですが、IH編のインパクトの強さに比べると薄いので、早く2回目のIH編をやってほしいなと思っています。ただペースを上げすぎると原作に追いついてしまうのですが……。
霊剣山 叡智への資格
アニメ完走した(気がするけど最後のほうの記憶はない)
1期目の霊剣山を知っている人が2期1話を見ると、なんとも言えない作画の変わりようとストーリーの骨子のしっかりした感じに驚く作品。2期目も独自のギャグは炸裂するものの1期目に比べてすごく寒い感じもせず、話の本筋を邪魔していない感じでよかったです。
作画面も気合入ってるしスタッフの人員増員などあったのかなぁと思ったのですが、2016年冬と同じ布陣(このすば2期、落語心中2期、霊剣山2期)だったのでそんなことはなかった。
リトルウィッチアカデミア
アニメ視聴継続中(現在放送中)
作品自体はこれが初めて(劇場版など見ていないため)でした。キャラの立たせ方が今までのトリガー作品とは違いどちらかと言うと王道に近いキャラ構成のように感じたのですが、その中でキャラの動かし方とストーリーの組み方、ドタバタとシリアスのバランスがちょうどいい作品。毎期こういう感想記事を書くたびに「夕方にやれ」とどれかの作品で言っているのですが、今期はまさにこの作品がそうでした。
2クール目では、アツコの成長譚としての視点と物語の根幹が軸となってくるような気がしており、ここから数話で中だるみや設定の妙な拡充がないことを祈っているあまりです。13話が本当によかっただけにね。
総括として
他にもちゃんと見たけど感想が述べられないテイルズ2期、チェインクロニクル2期や、何とも言えず即切ったセイレン、1話の衝撃が強すぎて気づいたら切ってたハンドシェイカーなど色々と異色なアニメが多かったように感じた今期。恐らく30本弱くらいのアニメを懲りずに消化した感じでした。そのうちガッツリと見たのは10本ちょっとでしょうけれども。
春アニメも始まりましたね。1話が続々と放送されつつあり、私も取捨選択をはじめているところです。
こういった記事はまた春アニメの終わる頃にかければ、できれば終わる前にかければと思っています。それではまたその頃にお会いしましょう。
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