たかみめも

アニメ、ゲームの話や紅茶の話など、日々気になったことをだらだら書いてます

レクリエイターズ(Re:CREATORES)で一番惜しいと思った点

f:id:nine-tail:20170915164316j:plain

レクリエイターズ(Re:CREATORS)の21話が賛否がばっくり分かれて盛り上がっているようです。それもアルタイルの創造主であるシマザキセツナの登場、その後の展開の是非によるもののようです。この21話はアルタイルが創造される点、11話、12話の伏線などを大きく回収をしつつ、物語を終焉に導くキーとなっている話ではあったのですが、「圧倒的な強キャラに対し、創造主という(チートと言ってもいいくらいの)強大な力でねじ伏せる」という印象を受ける話のようにも感じました。

(どちらにせよセツナがどこかで現れてアルタイル攻略のキーになるんだろうなぁと思っていたのですが、まさか「絶望に打ちひしがれる状態で最終手段として持ってくる」という自身の予想の通りだったのは逆に驚きでした。広江氏のことだからもっと癖のある出し方をするとも予想していたのですが……)

 

そんなレクリエイターズですが、話自体は大枠の設定のバランスがよく、澤野氏のサウンドもクールで、動画も安定したクォリティで2クールを突き進んだ作品と私は感じています。キャラクターの個性の強さによる食傷を感じないようであれば楽しめる作品ではないでしょうか。個人的にはマガネちゃんだけがどうしてもキツかったのですが何とかなっています。

設定面では、1クール目からよく出てきた『承認力』というのが今の時代に合った作品作りのようにも感じました。二次創作から産まれた「アルタイル」というキャラクターが、更なる二次創作により様々な承認を得て様々な力をつけるところ、他のキャラクター(原作ありのキャラクター)が不用意な二次創作で承認力をつけることが厳しい(ほぼ出来ない)点との差異に、創作の中で行う創作の苦労がこの作品に組み込まれているようで、面白いなぁと思っていました。

 

また、レクリエイターズは辻先生のようにクリエイターの方にはとても刺さる作品であり、一視聴者である我々には本質的に刺さるのが難しい作品なのかもしれません。だからこそのこの21話の「賛否の分かれ」が発生したのでしょうかね。

 

で、本題です。このレクリエイターズ21話の後に感じた「レクリエイターズの一番惜しい点」です。作品云々ではなく作品の外で発生してしまったのが大変惜しいのですが、これだけは言っておきたいなと思ったので。

 

広江氏によるレクリエイターズという作品自体の承認力の低下

言いたいことはこの見出しただひとつだけです。原作者である広江礼威先生が結構なアカウントをブロックされているというのが発端というか理由というか。

かという私も恐らく以下+αのコメントでブロックされてしまいました。ネガティブコメントがなかったのになんでや……。昔マガネちゃんキツいと言ったところまで遡ってブロックしたのでしょうかね。

 

広江氏のブロック云々の話はブラックラグーンの頃から出ていたそうなのですが、レクリエイターズの21話が終わった後あたりから広江氏のTwitterブロックの話が散見されるように感じました。

 

Twitterで誰かをブロックするのはその個々の方の勝手ではありますし、それを咎めることは誰にも出来ないです。ただ惜しいのは、レクリエイターズという作品が「創作物と観衆の共感による承認力」をテーマの一部となっている作品をしているにも関わらず、自分の作品を見た観衆の共感・反感(非承認)から目を背けることを自分が行っているところに残念さを感じています。

結果として広江氏の承認力のTwitterでのコントロールが、レクリエイターズという作品自体の承認力を低下させてしまっているのだろうか、などと思ってしまったわけです。

 

承認力とは何だったのだろうか

炎上をして自殺をしたセツナと、21話が終わった後にブロックをされている広江氏がどうも重なっているように見えます。作品の中で語られている『承認力』とは一体何だったのか、と言いたくもなります。

むしろ、炎上→火消しみたいなところも作品内で描かれていればメタっぽさがより出てきたかもしれません。

 

勘違いされると嫌なのでもう一度言いますが、広江礼威氏の振る舞いについては何の問題もないですが、その振る舞いが今放送されている作品のコンセプトの一部と明らかに離反しすぎているところが一視聴者として残念でならないです。作品はとても面白いだけにアニメの外で興ざめするのは本当に痛いです。

 

もうすぐ最終回、最後はどのようなフィナーレが待っているのか、今回の件は置いといて、ひとつのアニメとして楽しみにしましょうか。