たかみめも

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少女たちは荒野を目指す 11話感想と仕事上での信頼関係

こんばんは、結城うぐいすちゃんかわいいbotです。

10話では文太郎を掛けて売り上げ枚数勝負をすることになった砂雪一行。そんな中、砂雪兄からの突然のカミングアウト。本当に最後まで荒らして終わらす気か。今回は視聴の感想に加え、砂雪がやらかしたミスと仕事上での信頼関係についてのお話です(今回こそちょっと短めです)

 

アニメの感想

突然のカミングアウト

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砂雪兄がいきなり現れ、突然のカミングアウト(ここまでは10話でもやった話) 普通の人間だったらこういう話はしないと思います。自分の借金を高校生に委ねているだけで既に恥ずかしいのに、ここまで恥の上塗りをしなくても・・・・・・という印象。そりゃ借金もするわ。

そんな話の後に戻ってきた砂雪に待ち受けていたのは、今まで一緒に頑張ってきたメンバーの辛辣な言葉の数々。もちろん皆は出て行くが、そこにひとり残る文太郎。

「わかってもらえるとは思っていなかった。みんなの仕事に対する報酬は・・・」とあくまで仕事としての補填を提示するも、文太郎の思いとは裏腹な回答だったため、文太郎も激昂してしまい、部室から出てしまいます。

 

それぞれの想い

一度全員が離れ離れになってしまう。日常の生活に戻ってきた文太郎はバイト先の昇竜拳に戻ります。そこで元気のない文太郎を察する昇竜拳のおっさん。何も言わない文太郎を察し、大人の余裕を見せる。背中で語る大人のおっさんって感じが漂ってきますね。

そんなところにミツテルからの電話。彼らの状況などいざ知らず、あくまで勝負の話をします。ミツテルからしたら、今の文太郎たちのゴタゴタなど関係ないからなぁ。

 

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バイトから帰ってきた文太郎を待ち受けていたのは夕夏と亜登夢。いつもの屋上で幼馴染3人で話をしているときに出てきたのが、「最高の仕事をしたのに」、「楽しかった」という充実感と完成できなかったことへの悔やみ。彼らにとっては『みなでひとつのものを作り上げるということ』が何より楽しかったのでしょうね。そんな彼らと砂雪の本当の目的との食い違い、隠し事をしていたことが何よりキツかったと思います。社会人だったら割り切ることができるけど、彼らはまだ高校生。何より感情が先行するのも仕方ないなぁ。

 

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部屋の整理をする文太郎。頭に浮かぶのは砂雪との思い出。さらに1話で砂雪とデートをしているときにもらった記念品を見て、砂雪の夢を思い出します。

部室でひとりがんばる砂雪のもとに戻ってきた文太郎、そこで砂雪に自分の思いの丈を伝える。肝心の言いたいところを亜登夢にさらっと言われてしまったが、ここから夕夏、うぐいす、テルハと全員が戻ってきます。

個人的には自己主張がほとんどなかったうぐいすが砂雪に面と向かって言うシーンにぐっと来ました。他のメンバーとの言い争いはあったものの、うぐいすがここまで言うとは思っていなかったので、ちょっとビックリ。

 

ついにマスターアップ・・・!?

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そして各メンバーがラストスパートを書け、ここからは2週間がどんどん進んでいきます。その中でうぐいすがしどろもどろしたり、砂雪とテルハがケンカしたりとようやくいつもどおりの風景に戻りました。なんだか落ち着きますね。

そしてついにマスターアップを迎え、DVDの焼き込みまで終了。と思っていた矢先に、

 

「これ・・・低解像度版のCGしか入っていないです・・・・・・」

 

といううぐいすの悲痛な叫び。マスターアップ直前でこれか。この展開、SHIROBAKOでも同じようなシーンがあったよな。

仕方なく工場へ直接向かうことに決めた一同。先に砂雪を駅に向かわせ、DVDの焼き込みが終わったタイミングで文太郎と夕夏がダッシュで追いかけます。駅で引っ掛かる夕夏の想い、メンバー全員の想いを乗せ、間一髪電車に乗り込み、工場へ向かうことができた文太郎と砂雪。何とか片道3時間の長旅を乗り越え、工場にDVDを何とか提出できた二人は安堵の表情を浮かべながら岐路に立ちます。

 

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このシーンでも文太郎、砂雪、夕夏の三角関係を思わせるシーンがいくつか。駅改札という公衆の面前での堂々たる夕夏の告白シーン*1と、文太郎と砂雪の帰りの電車での膝枕、そして駅到着時の『さながら朝帰りの感じを出した』シーン。無理やり恋愛の要素をこのアニメに入れたかった感じが否めなかったのですが、いい形に収束しそうなのと、文太郎と砂雪が全く気づく要素がないので大丈夫なのかな。次回予告も砂雪が完全に気づいていなくてほほえましかったからね。

また最後の焦りを表したこのBGMは個人的にいいなと思ったものです。少し前のテルハのビンタのシーンの効果音に違和感があったのだが、このシーンのBGMと展開の持っていきかたは視聴者へ焦燥させるいいBGMだったと感じています。

こんなところで11話も終了。最終回はマスターアップ後の話ですね。

 

砂雪のやらかしたミスと信頼関係

今回は砂雪がチームメンバーにしてしまった大きなミスと、その後についてです。

 

皆に黙っていた肝心なこと

今回は砂雪の兄からのカミングアウトにより、「兄の借金の返済のためにゲームを作る」というそもそもの目的があったことが判明しました。マスターアップ直前まで、砂雪はこのプロジェクトの根幹となる目的についてをメンバーに伝えていない点は相当まずい。プロジェクトを行うにあたり、目標を設定すること(今回は作品をマスターアップし、低価格層での収益を上げること)は大切ですが、そもそもその目標に対する理由、動機が共有できていなかったことが悔やまれます。もしかしたらこの展開に持っていくためにあえて黙っていたのかもしれませんが。

 

砂雪はメンバーに「言い出せないといけないとは思っていた」とは言っていましたが、この段階まで黙っていたのであればマスターアップまで沈黙を貫くというのも手だったと思います。まぁその場合は次回作以降でこのメンバーの協力は委ねられないと考えられますが。

 

なお、ここで「兄が言ってなかったらわからんかったやんか」というツッコミを入れる方がいらっしゃるかと思います。でもよく考えてみてください。Twitterのようなものが流行っている社会です。どこからか噂が流れてきてそこからバレるという展開や、業界の方から漏れるということを念頭に入れてください。こういう隠し事はどこかから漏れるものです。

 

それでもメンバーはついてきてくれた

「目的を隠していたことにより、メンバーの逆鱗に触れてしまった」砂雪でしたが、最終的には文太郎をはじめ、全メンバーが戻ってきてくれました。『まぁアニメの展開だから』というお約束の話は置いといて、明らかにメンバー全員を裏切ったにも関わらず、全員が戻ってきてくれたということに驚きを隠せません。

学生の部活動の延長ではありますが収益化を目指しており、ぱっと見た感じ社会人のそれと変わらないです(少なくとも処女作を作る同人サークルの域は超えています)そんな彼らがついてきてくれたというのは、裏切りよりも今まで築きあげてきた信頼関係のほうが強かったからです。

 

 

ついに次回で最終回です。マスターアップは無事終わり、どのように話が収束するのか。あと恋愛とかどうなるのかが気になってきます。文太郎はいいのですが、亜登夢にいい思いをさせてあげたいとの一心で最終回の視聴を心待ちにしましょう!

 

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*1:残念ながら空打ちに終わってしまったシーン