私が愛してやまないイヤホン「ER-4S」のよいところと不満なところ
iPodやウォークマンといったポータブルプレイヤーが出てきてから、人々の生活にはイヤホンが欠かせないものになってきていますね*1。通勤時の電車内でもイヤホンをつけている人は少なくないように感じています(もしかしたらそう感じているのは私だけかもしれませんが) そのイヤホンを変えるだけでも音質はある程度向上する*2ため、通勤時の音楽ライフが楽しいものになるんじゃないかなと常々感じています。そこで折角なのでイヤホンのレビューでも行おうかなということを考えていました。
とはいえ、市販されているイヤホンはとても多いですし、価格帯もバラバラなため相対的なレビューは私には出来ません。なので、私は自身が愛用しているイヤホンであるER-4Sでも紹介しようかなと。ER-4Sかわいいよちゅっちゅ。
ER-4Sってどんなイヤホン?
ER-4SはETYMOTIC RESEARCH社が販売しているカナル型のイヤホンです。ETYMOTIC RESEARCH社はイヤホンの会社ではなく、もともとは補聴器を作っている会社で、補聴器のノウハウを用いてイヤホンも作成しているとのこと。ER-4Sはこの会社のイヤホンの代表格で、1991年の発売以降、コアなユーザに愛用されています。
私はこの前にER-6i*3を使っていましたが、ER-6iの断線を期にER-4Sを購入することにしました。ER-4Sは購入して5年くらいになりますが、今も問題なく使えています。ちなみに今購入をするとAmazonの最安で24,000円くらいでした(私が購入したときは20,000円を少し下回るくらいでした) 高いなぁと思うかもしれませんが、よくオススメされているSHUREのSE535は45,000円以上しますし、ずっと使い続けるものなので私からするとこの価格はそこまで高くないように感じています。
ER-4Sのよいところ
音のよさ
このイヤホンの特徴は「高音、低音ともにありのままの音を鳴らす」ところです。BOSEやSONYのイヤホンのように低音が響く、俗に言うドンシャリ系ではありません。そのため音のバランスがよく、中音~高音がとても綺麗に聞こえます。低音が少し物足りない感じはするものの、イコライザなどで低音を強調することで補完できると思いますよ。
私はアニソンをよく聞いています。ロック調の強い曲であればドラムやベースが若干弱い感じを受けますが、Walkmanのイコライザである程度低音を強く出力することでカバーできています。ヘッドホンアンプがあるとなおいいらしいですが、私はそこまでは必要とはしていないので買っていません。なお中音~高音に関しては言うことなしですね。
遮音性、音漏れ
ETYMOTIC RESEARCHのイヤホンの特徴としては、何といっても遮音性のよさ。イヤホンを装着しているだけで、周りの音をカットしてくれます。この会社が発売しているカナル型の耳栓で、周りの音を20dBカットしてくれるETY PLUGSというものがありますが、ER-4Sはこれ以上に遮音性が高いため、ER-4Sをつけるだけで20dB以上の音を遮断できます。
電車の中でちょっと寝たいけど周りがうるさい時にこのイヤホンを使うと、いい感じに周りの音量を抑えることができます。隣のおっさんのイビキなんて何のその。ただし電車のアナウンスまで聞こえづらくなるので、寝過ごしなどに注意が必要です。
遮音性が非常に高いため、音漏れの心配もほとんどありません。電車に乗っているとイヤホンから音が漏れている人をよく見かけますが、このイヤホンではそんな心配はありません。イヤホン装着時、 未装着時ともに音が外に漏れません。なので電車で使う分には本当に優秀なイヤホンなのです。
小さい音でもしっかり聞こえる
遮音性が非常によいため、あまり大きくない音でも周りの音に影響されることなく音楽を楽しめることが出来ます。イヤホンの難点としては「周りの音がうるさいから音量を上げてしまい、それが原因で難聴など耳への病気になってしまう」点です。このイヤホンは大きな音で再生をする必要がないので、難聴などの影響は低減されるでしょう。
不満な点
タッチノイズ
イヤホンを装着しながら徒歩移動をするときに、衣服とイヤホンのケーブルが擦れることでタッチノイズが発生します。これが意外と気になります。
ただこれはSHURE掛けをすることでほぼタッチノイズがなくなることがわかっているので、気になるようであればSHURE掛けで対処して頂ければと思っています(私はSHURE掛けはしていないです) 以下SHURE掛けの参考画像です。
最初の頃は付けるのに慣れが必要
このイヤホンは耳の奥にイヤホンを差す感じのものなので、最初の頃は「どこまで刺せばよいのかわからない」などと慣れが必要です。ちなみにうまく入っていない場合は音がスカスカになります。私は耳の奥までずぼっと刺すイメージで装着しているのですが、これが慣れるまではちょっと難しい。慣れてしまえばそこまで難しくはないのですが。
あと人によってはイヤーパッドの影響により、つけ心地の評価が二分することがあります。私は何ら問題なかったのですが。この辺りはイヤホンショップに行って視聴を兼ねて試してみるのが一番です。
ケーブルの替えが売っていない
このイヤホンは実はケーブルと本体が着脱式になっており、SHUREの高級イヤホンなどと同じようにリケーブルが出来るようになっています。そのため、ケーブルが断線したとしてもケーブルのみを買い換えることで同じイヤホンを使い続けることが出来ます。
ここまでならただの利点のはずですが、実はこのイヤホンは替えのケーブルを公式が売っていないのです。どこを探してもケーブルの替えは売っていない。ほんななんでやねん。
最悪ケーブルが断線してしまった場合、オヤイデ電気でER-4Sに対応したケーブルが売られているので、こちらで代用するのでアリかと思います。こだわりの強い人は純正ケーブルがいいと言うのですけれども・・・・・・。
まとめ
私が使っているER-4Sについての簡単な説明と個人的に感じている利点と欠点を書かせていただきました。ただイヤホンは自分が気に入ったものを使えばよいです。ですので、この記事はあくまで参考に、つけ心地や使用用途などを考えて、自分の気に入ったものを購入して頂ければと思います。
【国内正規品】 Etymotic Research イヤホン ER-4S-B
- 出版社/メーカー: Etymotic Research
- メディア: エレクトロニクス
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[追記] ER4SR/XRが発売されましたね
2016年6月からアメリカでER4XR, ER4SRの2製品が発売されました。リリース情報は以下の英語のサイトもしくは日本語の紹介サイトから。
The Most Accurate Earphones In The World Get Better
Etymotic Research ER4が一新!用途の異なる2モデル登場
ER-4Sの問題点だったケーブルの弱さが改善されているようなケーブルとなっているようですが、ケーブルの型がもしかしたらER-4Sと互換性がないかもしれないので、ケーブルの使い回しは厳しいかと思われます。ただし、上記サイトでも「ユーザ交換可能な耐久性のあるケーブル」という設計思想であるとも記載されていますので、ケーブルのみの販売もこれからはできるのかなと思っています。
まだ国内での正式取引が開始されておらず、Amazonなどでも販売されていないようですが、発売されるタイミングが待ち遠しいですね。