おそ松さんについて思うこと(本編、キャラクター編)
OP,ED編、ナンジャタウン編(番外編)を経て、ついに本編やキャラクターについて、私が今まで見てきた感想を書いていきます。
ちなみに、結局入場規制(抽選式)にした後のナンジャタウンの様子があまり伝わってこなかったので、平和になったのかなぁ。
■ 六つ子の特徴的なキャラクター
おそ松さんの一番のポイントは「六つ子の特徴的なキャラクター」です。それぞれ特徴的ではた迷惑なキャラクターを、うまく被ることなく描いています。ただし六つ子全員クズニート。性格にあわせてキャラクターの顔のパーツやメインの表情を分けているところがいいのかもしれません。六つ子全員クズニートですけど。
兄弟の各性格についてをある程度把握するに一番最適なのが、第4話の「自立しよう」を見ることでしょうか。この話で自分の母親に養ってもらうために各兄弟が事故自己アピールをするものですが、アプローチの方法が各兄弟の性格に上手く反映されていた気がします。
各キャラの特徴については他のサイトで散々言われている通りなので、ここではざっくり一言でまとめておきますね。
- おそ松:長男にして一番のクズ。建前は言うが基本本音ダダ漏れのクズニート
- カラ松:クールでカッコつけてるけどどこか要領悪く不遇なクズニート
- チョロ松:六つ子の中では唯一の常識人らしいけどやっぱりクズニート
- 一松:ネコしか友達がいない、何をしでかすかわからないクズニート
- 十四松:行動が読めないクズニート
- トド松:世渡り上手でヒモになりそうなクズニート
ちなみに私の周りにいるおそ松さん視聴者(社会人、腐女子)の中ではチョロ松が一番クズじゃないかと言っていました。何でも「常識人ぽいけどニート」というのは相当キテるとのこと。マジメ系クズが一番タチが悪いって理屈ですね、私もそう思います。
あと、各兄弟の区別がつかない方が結構いると聞いていますが、おそ松くんの時は顔の見分けが今よりできなかったので、より六つ子の判別はし辛かったと思います。しかも一部兄弟にいたっては声まで一緒でしたし。
それに比べたらおそ松さんはちゃんと覚えられるような特徴になっています。私は顔と名前が一致していませんが。
■ 腐女子にウケた理由
メインターゲットとして狙ったのは若い女性、とりわけ腐女子の方でしょう。それがうまく爆発的にヒットしたのは以下の3つの理由じゃないかと勝手な推察をしています。
・1話のツカミの上手さ
「とりあえず1話見てみよう」って見た視聴者をあの滅茶苦茶な1話で心を持っていった感じがします。ただしここまでは腐女子に限った話ではなく深夜アニメを見ているすべての層にウケたんじゃないかと考えています。
・二次創作への移行のしやすさ
キャラが特徴的で、兄弟同士という絡ませやすさがあるので、二次創作がしやすいように見えます。
各話は大体15分で終わる単発のストーリー構成となっていますが、大した話ではなく基本的には日常ドタバタコメディなので、二次創作に持っていく要素が各キャラ設定と背景程度で済みます。そのため二時創作の幅が広がったんじゃないかなと。
ちなみにこの二次創作が横行することによって、「また腐女子が騒いでる。アニメは楽しいけど、純粋に楽しめない」という声も多々聞こえているため、二次創作への移行が容易な点についてはメリットだけではなさそうです。
・有名声優の起用
「人気の理由は声優起用によるものだろう」と言ってしまうのはちょっとセンスがないとは思っていますが、有名男性声優の起用も腐女子の視聴理由のひとつの要因のはず。世の中には「○○さんが出ているアニメは全部見る」というアニオタもたくさんいますから。
■ 周りのキャラもしっかり立っている
Twitterとかで話題に挙がるのが六つ子のカップリングに関する話題やそれに関連するイラストの掲載が目立ちますが、おそ松さんではこの六つ子以外のキャラクターも特徴的です。
おそ松くんは再放送でのみ見たことがあるので記憶がちょっと曖昧なのですが、おそ松くんからおそ松さんになってもサブキャラの声の違和感はあまり感られません。
おそ松さんではサブキャラがメイン、またサブキャラのみで話が構成されることもあります。特にイヤミやチビ太なんかは使いやすいキャラですしね。昔からキャラの使い方は変わっていないように感じます。こういったメインキャラ以外のスポットの当て方のうまさが最近のアニメにはなかなかなく、新鮮な気がします。
なので、短い話(5分以内)でもいいから色々なキャラにスポットを当てて欲しいな、というのが個人的な感想。1話完結型のギャグアニメなので、時間配分は色々工夫できるでしょうしね。
おそ松さんについては2クール目もやるらしいので、あと4ヶ月くらいは楽しめそうです。飽きが来ない限りは当面視聴継続していようかな。