たかみめも

アニメ、ゲームの話や紅茶の話など、日々気になったことをだらだら書いてます

電車の中での化粧が「みっともない」かはともかく、私は不快ですよ

これを読みました。「みっとない」という言葉のチョイスが一部の人に不快に感じたこと、そこから「電車での化粧は是か非か」という話に派生したというように感じています。

若い女はいつまで「みっともない」と脅される立場でいなきゃいけないだろうのか(車内化粧について思うこと) - 限りなく透明に近いふつう

 

ちなみに東急電車のマナー広告の特設サイトはこちらね。

わたしの東急線通学日記 | いい街いい電車プロジェクト

 

私自身はフェミがどうこうとかを言うつもりはありませんし、彼女が仰っている通り「みっともない」と捉えられてもおかしくない行為は他にもたくさんあると思っています。

この記事に対してちょっと不快だなぁと思ったこと、そもそも電車内での化粧は私にとっては不快だなと思っていますので、今回はその話をします。

 

なんで「若い女」なの?

この記事の真の問題は「結局何が言いたいの?」という言葉に集約されるわけですが、それだとまったくお話にならないので、気になる点をいくつか。

 

まず、タイトルについてです。電車の中での化粧ですが、別に若い女性だけがやっているわけではなく、いい年の、それこそ40~50代くらいの女性が口紅を塗りなおしたりしているのを見かけるわけです。そこをあえて「若い女」とタイトルに入れる魂胆がわからないです。

 

それを一番に「みっともなさ」の注意対象として「若い女がやりがちな車内化粧」を選んだのは、その判断する人が頭ん中で「若い女性は人目を配慮する心を持ってこそ!」と思ってるからじゃないですか?あとぶっちゃけ、若い女が「注意しやすい相手」だからでしょ?

若い女はいつまで「みっともない」と脅される立場でいなきゃいけないだろうのか(車内化粧について思うこと) より 

 

そもそもこの広告では「都会の女は みんなキレイだ」としか言っていないわけじゃないですか。その点を捻じ曲げて「若い女がどうこう」と言うのはちょっとセンスがなさすぎます。

この広告で言っているのは電車内での化粧の話しかしていないのに、こういう考えに発展するということが問題です。フェミとかどうこう以前に読解力の問題です。

 

みっともないケチの付け方

「みっともない」のは化粧だけではないと言っている理由はとてもわかりますが、先に挙げた東京メトロのポスターでは毎月いろいろなマナー、モラルに関連する標語を出していたわけですから。

また、迷惑だと感じる行為の度合いは人によって変わりますし、「なんでその標語を先にチョイスしたのかなぁ」と思うのも個人の感想としてはアリです。だからこそ、このCMに対して「何でそこぉ?」とツッコミを入れるのは、私によっては見苦しくみえました。

 

やっぱり私は「電車内の化粧は嫌」ですよ

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 出展:http://matome.naver.jp/odai/2133459600574575901

 

過去に東京メトロが出していた広告にも「車内でのお化粧はご遠慮ください」と記載されています。ちなみに東京メトロでは毎月こういうマナーポスターを出しています(下記サイトに2011年からのポスターが掲載されているので、ぜひ見てみてください)。上記マナーポスター以外にも化粧についてのポスターを過去に出したことがあることからも、「電車内での化粧」は公共交通機関側としてはマナーとしてはよろしくないと考えてもいると推察できます。

マナーポスター | 公益財団法人メトロ文化財団

 

ここからは個人的な感想とはなってしまいますが、電車の中でお化粧をしている女性を見ていると、「時間がなかったのかなぁ」とか「周りのことをどう思っているのかなぁ」などと思ってしまうわけです。ちなみに「時間がない」は「時間を作れない」の言い訳ですし、仮に家でやる時間がなくてもお手洗いとかでもできるでしょって話で。結局のところ「移動時間でお手すきの電車内でぱっと化粧をしたいだけ」のように感じるわけです。

 

私自身、子供ができるまでは車内での化粧はそこまで気にならなかったのですが、子供ができてから「子供に極力危害が加わらないようにしたいな」という思いから、電車内での化粧に対する不快感が強まりました。

特に子供を抱えていたり荷物が多い状態だと、他人が化粧をしていることによる自分の身の回り全体への実害を考慮しないといけません。子供や自分の持ちものにファンデーションやマスカラがつきそうになるのはやっぱり嫌です。

 

電車内だからダメ、という言い方が好ましくないようであれば「パーソナルスペース内で化粧とかやめてほしい」と言えばいいでしょうか。至極面倒ですね。

 

「見苦しいからやめるべき」という、個々で異なる主観的事実を根拠に注意をせずに、「肘が子供の顔にぶつかった人がいた。隣席の化粧品で喘息発作になりかけて駅員室にかけこむ人がいた。」という事実が本当にあるのなら

若い女はいつまで「みっともない」と脅される立場でいなきゃいけないだろうのか(車内化粧について思うこと) より

 

彼女はこうも言っていたのですが、「色々な人からクレームがきたから啓発ポスターを出した」という相関関係についての想像が働かなかったのかが甚だ疑問でならないです。じゃあ「主観的事実を根拠に出せよ」と声高らかに言うようであれば、これら公共交通機関の会社に問い合わせをしてもいいと思っています。

 

さいごに

「メイクに夢中 鏡見るより周りみて」 

 

東京メトロの標語ですが、ほんとこれって感じです。この他にも周りを見てほしいなと感じることは電車内に多々ありますが、その中で化粧を取り上げられても私はおかしくないと思いますし、少なくとも私は「電車の中での化粧」は不快だと思います。