たかみめも

アニメ、ゲームの話や紅茶の話など、日々気になったことをだらだら書いてます

アニメなどの「ランキング形式」記事に対して思うこと

アニメなどのコンテンツを扱っているとどうしても出てくるのがオススメの紹介のような記事。その中でちらほらある「ランキング形式の記事」につい思ったことがあるので、今日はそんな話を。

※こんなことを書きつつ、自分はランキング記事はないよなぁと過去記事を調べ、なかったことに安堵するところからこの記事はスタートします。

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記事としての見やすさ

ランキング記事って読みづらくないですか?

アニメを始めて見る人が「どのアニメが面白いだろう」と探すケースの場合、ランキング記事で面白さを順位付けするのも悪くないことだと思います。あるいは、「その人が感じた面白いアニメが何か」を探るケースでもよさそうです。

 

でも一番オススメしたいものを一番最後に持っていく(1位を記事の最後に持っていくため)場合、一番のオススメを見るためにはそこまで読み進めないといけません(もしくはそこまで長々と読み飛ばすかどちらかです)。目次があってもやっぱり見づらいんですよね。

この点を考えるだけで「アニメを見ようと思っている人に対して、何をおすすめしたいのか」が語るにあたり、記事を読んでもらうための施策を考慮していないと感じてしまいます。(最近見たTop120とか記事として見づらすぎて吐きそうになるくらいでしたわ……)

 

「○○選」じゃダメなのか

同様の記事では「○○選」といった、ランキングにせずオススメをいくつか羅列する記事もよく見られます。この記事の場合はランキング記事のように、どれが一番オススメかを述べにくいという難点はありますが、ジャンルなどでカテゴリを分けて細かく分類する、自分のオススメの度合いを作る(5つ星評価にするなど)などといった施策は取れると思います。

そこをあえてランキングにすることで、これらの施策を無視してアニメを羅列して紹介したものが多いなと感じているわけです。「○○選」という形じゃダメなんですかね。

 

春アニメの時期には主題歌のうち私がいいなと思ったものを紹介しました。この記事はランキングにせず、個人的主観でいいと思ったものをOP、EDに分けて紹介しています。このように、紹介する方法というものは一括でランキングにせず、ある程度絞って紹介をするほうが読んで頂く人に紹介したいものを誘導し易いのではないかと思っています。

2016年春アニメの主題歌で、私がいいなと思ったもの(OP:7本、ED:3本)を紹介します - たかみめも


 

カテゴライズもせず、記事をオススメとは逆順に並べる記事。広範囲で網羅的ではありますが、正直見づらいなぁと思ってしまうわけです。せめて目次を付けて、本当にオススメしたいものをうまく見せて欲しいところ。

 

定量化ができていない記事たち

ランキングをするための目的

そもそも「ランキング」って「順位あるいは順位づけされたリスト」です。その順位付けの際は、何らかの指標があってはじめて成立すると考えています。

例えば、CDやDVDの売上のランキング(オリコンランキングのようなもの)もそうですし、アンケートをもとに順位付けされたランキングなど様々なものが存在します。これらは定量的に順位付けをすることで、各界隈における各コンテンツの評価を相対的な順列で可視化する意味合いが大きいです。

 

今回取り上げるアニメなどのランキング記事では、恐らく「僕の、私の個人的オススメアニメランキング」を他の人に紹介するということが目的だと思われます。本来であればランキング記事は定量的に評価をすべきですが、評価者が1人(記事を書いた人のみ)であれば相対的な評価はし辛いです。なので定性的(面白さや影響度など)に評価をすることは仕方のないと思いますが、これらの記事の内容には何か腑に落ちません。その理由は後に書かれている3つのものです。

 

何をもってオススメなのか

以前に自分がアニメをどのように考えているのかという記事を書きました。その時に「オススメってし辛いんですよね」ということを述べました。個人的主観に基づくものに対し、万人に向けてオススメと言うことに二の足を踏む私としては、ランキング形式の記事で書かれているオススメという軸がさっぱりわからないでいます。

アニメの楽しみ方に関するいくつかの考え - たかみめも

 

例えばアニメのジャンル(ロボットアニメやラノベ枠、日常系など)でカテゴライズされている上でオススメを語っているのであれば、同一分類上で自分のオススメを語っているので悪い気はしません。

今期のアニメの中で自分が見た上で、どれをオススメできるかという視点も、同一時間軸上で自分のオススメを語っているのでいいでしょう。これらのケースでは自分のオススメの度合いを何らかの形で定量化してランキングにすることは全然アリだと思います。

 

しかし、これらの記事は何に対してオススメを語るかということもなく、ただ自分の好きなものを並べているように感じています。本当にオススメしたいものって一体何でしょうか。

この記事を書く上でアニメのランキング記事をいくつか見ましたが、「私個人的な」だとか「独断と偏見で」といった言葉をちらほら見かけました。それであれば、好みや苦手なアニメのジャンル、対象幅などをもう少しわかりやすくしてほしいところです。

 

みな同じようなものを上位に取り上げている

この記事を見た時に思うこととして「割と上位の作品が似通っている」か、「ど定番の作品が並べられている」ように感じています。先ほどの「何をオススメとしているのか」というところに繋がるのですが、みんな同じものをオススメしているように感じてしまいます。ここでは「どの作品が」といった野暮ったいことは言いませんが。

 

「思い出補整」が掛かっている評価軸

ある記事では「自分への影響度をランキングにした」と書いているのですが、アニメを観る年齢、作品のジャンルによっては影響度って一律に測りにくいはずです。また自分がアニメを観ている年齢によって、自分自身に対するアニメの影響度は異なると思っています*1

 

何が言いたいかって、「評価軸に思い出補正が考慮されている」記事になってしまっているということです。それ自体は悪いことではありませんが、思い出補正によって正当にランキングができているかがわからないというのが個人的な感想です。

 

さいごに

「気にしすぎ」という言葉で解決されそうな内容の本記事ですが、ランキング形式の記事って見づらいし煩雑な要素が多いんだよなぁと思ったので、その理由などを考えてみました。

 

結果として、「記事としての見やすさ」や「記事の軸がわからない」というところに至りましたが、何かを紹介したりオススメする場合ってこの2点って考慮するよなと思ったのでこの記事を書いた次第です。

ランキング記事というのが完全に悪いは言いませんが、何かをオススメするためのランキングであれば、ただ並べるだけでなく、もう少し見やすく、わかりやすくしてほしいなぁとぼやいたところで、締めとさせていただきますね。

 

*1:まさか子供と大人で感性が常に一緒の人なんてほとんどいないですよね、そういうことです