たかみめも

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町田市立博物館でやってる「魅惑の小宇宙 懐中時計展」に行き、時計の歴史に触れてきました

今週末から町田市立博物館で行われている「魅惑の小宇宙 懐中時計展」に行ってきました。約100点の懐中時計とその歴史に触れられる企画展です。今では仕事の関係上腕時計をつけていることがほとんどですが、もともとは懐中時計が好きで、学生時代には持ち歩いていたくらいです。どこかで情報を知ったときには、「時間があるうちに行こう」と思ったのですが、たまたま今日時間が作れたので早速行ってきました。

 

 

 

町田市立博物館までのアクセス

町田市立博物館までは小田急町田駅のすぐそばにあるバスターミナルの7番「藤の台団地」行きのバスに乗り、「私立博物館前」で下車してから徒歩7分くらい。バスが10分に1本くらいの頻度で来ているのですが、若干アクセスはし辛かったです。

 

到着したらでかでかとポスターが貼ってありました。来たぜ町田。撮影OKとのことだったので、撮影プラス掲載をすることに。

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企画展の様子

博物館の中に入り、入場料である300円を払って閲覧開始。部屋は大部屋と小部屋が1つずつと企画展ではそこまで大きくはありません。ただし懐中時計というコンパクトなものの展示なので、それでも100点くらいの懐中時計がありました。時代としては17世紀~20世紀前半の懐中時計が展示されており、その中でも18、19世紀のものが多く展示されていました。国としてはフランス、イギリス、スイス、アメリカのものがほとんどだった気がします。

当時は腕時計はなく、ほとんどの人が懐中時計を用いていたおり、その使われ方やデザインも時代によって様々です。以下に18世紀以前のものとそれ以降のものとに分けて、どのようなデザインだったかなどを書きます。

 

18世紀以前

17~18世紀には今に通ずる懐中時計はありましたが、よく見る懐中時計に比べて盤面に煌びやかな装飾が施されいることや、懐中時計の蓋や裏にエナメル彩がされているものが多かったです。また、下記のもののように非常に厚みのあるオニオンウォッチと呼ばれるタイプのものも少なくありませんでした。当時の時計の機構から、厚みが必要だったのではないかと思われます。

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18世紀後半から時計界きっての天才である「アルバアム=ルイ・ブレゲ」が出てくることで、懐中時計の技術革新が進みます。今でも時計でよく出てくるトゥールビヨンとか永久カレンダー(パーペチュアルカレンダー)もブレゲが発明したもの。約250年前の技術が未だに超えられないというところに驚きが隠せないです。ちなみに永久カレンダーが搭載されている自動巻き時計は大体1000万くらいします。ベンツ買えるわ。

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19世紀~20世紀前半

ブレゲなどの天才が出てくることにより技術革新が進み、様々な機構の懐中時計が出てくるのが19世紀頃からです。航海のときによく用いられたデュアルタイム懐中時計(2つの時刻を表示するもの)やクロノグラフなどが出てきたのもこの時代です。また精度が高くなったことからストップウォッチのようなものも出てきました。

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腕時計が出てくるのは19世紀末。軍用としての需要があり、腕時計を大量に作るようになったそうです。懐中時計は片手が塞がってしまうため軍用には向かないため、両手が塞がっていても時刻が確認できる腕時計が必要となりました。文明の発展と軍事が関係することはよくあります。より使いやすくコンパクトになった、と考えると懐中時計から腕時計へ進化したのではないかと考えるのがよさそうです。

そうして腕時計は軍用で使われていたものがそのまま一般にも伝わり主流となり、懐中時計は徐々に姿を消し始めることとなったそうです。今では腕時計もデジタル化が進み、携帯電話、スマートフォンが出てきたことにより、形が変わったり、徐々に少なくなってきています。

 

最後に塗り絵をして終了

大体1時間くらい懐中時計を眺めて満足したところで受付に戻ると、懐中時計の塗り絵があったので、いい年したおっさんが小学生に混じって黙々と塗って、満足して岐路につきました。

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懐中時計の魅力

現在はスマホなどを持ちあるくことにより、時計を不要としている方も多いはず。この懐中時計も腕時計が主流になった20世紀前半からは徐々に製造数が減っていき、今ではアンティークの象徴のひとつとなってしまいました。しかし、懐中時計をはじめとする機械時計は機構さえしっかりしていれば一生使えますし、電池などがなくても動きます。何より秒針を刻むカチカチという音が心を落ち着かせます。暇なときに懐中時計をただ眺めていることがたまにあるのですが、これが以外とリラックスできます。いやほとに。

 ポケットに入れないといけないのでポケットの中が少し圧迫されますが、ポケットから懐中時計を出すのってオシャレじゃないですか?スマホでもいいですが、時計、もっと言うと懐中時計を持つのっていいと思いますよ。