たかみめも

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料理・グルメマンガのカテゴライズとオススメのマンガ9選

最近マンガでよく目にするのが料理・グルメ系のマンガ。自分で作るものから食べにいくものまで色々見かけますよね。最近では新しいマンガを買おうとしても同じようなものが多く、何を買えばよいのか迷ってしまいます。

そんな料理・グルメ系マンガについてのカテゴライズと、私が面白いと思ったマンガを取り上げます。

 

 

料理・グルメ系マンガのカテゴライズ

さて増え続けている料理・グルメ系マンガのカテゴリとしては以下のような形に分かれるのではないかと考えています。細かく分けだすこと、分ける視点を変えることも可能ではありますが、今回は以下のように分けます。

 

カテゴリ概要
外食もの 登場人物が外でご飯を食べることをメインとする作品
おうちご飯もの 登場人物が家などでご飯を作って食べることをメインとする作品
バトルもの 登場人物が料理で何らかの勝負をするもの
その他 上記に該当しないもの

 

外食もののマンガ

料理・グルメ系マンガの大一派である、外食する系のマンガです。このジャンルについてはさらに細かくカテゴリ分けができるので、以下の2つに分けてお話します。

 

 ・食のジャンルを限定しているもの

 ・食のジャンルを限定していないもの

 

上のものは「スイーツに限定」したり「ある食材に限定」したりと何かの限定をしているものです。

食のジャンルを限定していないものとしては、ただ外に飯を食べにいっているようなマンガというくくりにしています。ここで「必ず飲みが伴うマンガ」といったようなシチュエーションを限定するようなマンガも多々ありますが、これは食のジャンル自体は限定していないと考えられますので、下にカテゴライズしました。

 

そばもん

タイトルの通り「そば」をテーマにしたマンガです。外食をメインとしたものではなく、蕎麦に関するアレコレをテーマにしたもので、流れのそば職人である矢代稜が色々な場所へ行ってそばを打ったりするようなマンガです。震災後には福島のそばの話を取り上げたりとグルメ系とは一線違うマンガに仕上がっています。

手打ちのそばだけでなく立ち食いそばやカップめんまで取り扱う、まさにそばに関する情報がぎゅっと詰まったマンガに間違いありません。

 

忘却のサチコ

ここ最近の中で一番勢いのあ料理・グルメ系マンガはコレでしょう!

出版社で働く編集者の佐々木幸子は、結婚まで決まっていたにも関わらず結婚式で相手に逃げられてしまう。その婚約者を忘れるため、意気消沈しているときのご飯のおいしさに目覚め、美食の道に目覚める話です。

1話のインパクトが強かった分、2話以降の食の話がメインになったときに失速するかと危惧していましたが、サチコがすごくおいしそうにご飯を食べている姿を見ると、そんな心配もどこかにいってしまいました。ご飯のために取材に集中する、中学生に混じってランニングをするなどストイックでどこか独自路線を貫くな性格を貫き通すところ、食にありつけたときの幸せそうな感じがたまりません。

  

おうちご飯(自炊)もののマンガ

外食系のマンガと対をなす大一派のおうちご飯系のマンガ。料理スキルなどがあればこのカテゴリが一番マンガとして取り扱いやすく、また本屋でも一番見かけるタイプのカテゴリではないでしょうか。(一方で外食もののマンガは取材が伴う(らしい)ので、結構手間なのかな……などと思っています)

おうちご飯もののマンガの大きな特徴としては、「作ったごはんのレシピが単行本に載っていること」ですね。ちょっとした時短料理や季節の野菜などを使ったものなど、色々なレシピが載っているので自炊をされる方には優しいのかもしれませんね。ココで記載されているレシピについては結構手の込んだ料理があるので、自炊にハマっているマンガ好きの男性がレシピ片手に料理をすることもしばしばありそうです(私もやったことがあります)

 

おうちご飯もののマンガは自炊するものが大多数を占めますが、一部のマンガではテイクアウトやお取り寄せなどをテーマにしたものもありますね。ただ外食もののマンガに比べてある食のジャンルに限定することは少ないように感じますし、ほのぼの日常系のマンガに偏りやすいなぁと印象を受けます。

ちなみにこのカテゴリでジャンルを限定しているものとしては、燻製ものを取り扱っている「いぶり暮らし」や地域を限定した「南紀の台所」などがありますね。

 

このジャンルで私がオススメをするマンガは以下の2作品です。 ここのジャンルについては色々とオススメされるべきマンガが多くて困ってしまいますね。「きのう何食べた?」などの超有名作品を取り扱うのもどうかと思いますし・・・・・・。

 

にがくてあまい(全12巻)

 広告代理店に勤めるキャリアウーマンで仕事はバリバリだが料理などはカラッキシの江田マキと、男子校で美術教師をしている料理上手だが男色家の片山渚の二人がひょんなことから同居をするお話です。基本的に料理をするのは渚で、渚がベジタリアンなことやマキの実家が農家をやっていることからため、野菜メインの料理が多いです。ちなみにマキは野菜嫌いでそれが原因で実家と縁を切っていたとか。

各キャラクターの個性が強いのがこのマンガの特徴。主人公だけが個性が強いわけではなく、渚の周りにはオカマが多かったり、女優がいたりと個性的なキャラクターが多いなぁという印象をよく受けます。

実写映画が2016年に放映されるとのことですので、こちらもあわせて期待したいところですね。

 

甘々と稲妻

 若くして妻を亡くした高校教師の犬塚とその娘のつむぎちゃん、犬塚の高校に通っている小鳥ちゃんの3人が織りなす温かみあふれる料理ものマンガです。子供との料理の楽しさ、食事の楽しさを感じさせてくれるマンガです。2016年7月からはアニメ化もされて、ますます面白くなっているマンガです。

このマンガでも例になく作ったもののレシピを載せているのですが、つむぎちゃんと一緒にご飯を作ることもあり、子供と一緒に作れるレシピが他の作品に比べて多いような気がします(あくまで気がするだけ)

 

先ほどのにがくてあまいとの共通項として「誰かが作ったご飯で、誰かが幸せそうな顔をする」という点があります。このタイプのマンガでは「自分が作ったご飯を自分が食べて幸せになる」ものが多いのですが、この2作品はご飯をたべた誰かが幸せな気持ちになるので、見ていて温かな気持ちにさせてくれます。特にこの作品のつむぎちゃんのご飯シーンは見ていてほっこりします。

 

高杉さん家のおべんとう(全10巻)

地理学のポスドクの高杉温巳と年齢の離れた従妹の久留里がふとしたことから一緒に暮らし始め、おべんとうを通じて人間としての成長、家族としてのお互いの関係を築いていく作品。

路線としては「甘々と稲妻」に近い感じですが、「高杉さん家のおべんとう」では各キャラの人間関係として恋愛に絡む要素があることが大きく違います。また、この作品ではおべんとうに入れることができるメニューがメインとなっていることも他の作品とは違う点です。

またこの作品は地理学の要素が所々に散りばめられており、料理系マンガの視点以外にも見どころがあるのがこの作品の特徴です。

 

お取り寄せ王子 飯田好美

システムエンジニアの飯田好美が、各地方のお取り寄せした食材、加工食品を取り寄せ、家でひとり(もしくは複数人)で楽しむといったマンガです。キャラクターと時間軸ははっきりしていますが、基本的に1話完結型のマンガです。

ガッツリとしたメインのものからお酒のツマミやスイーツのお取り寄せまでを取り上げている上、単行本ではそのお取り寄せものの情報までが記載されており、気になった商品はネットで調べて注文することができるようになっています。しかも毎話毎話お取り寄せ品がおいしそうだから困ってしまうのがこの作品のよいところ。単行本を読む時は空腹時を避けて読むようにしています。

 

料理バトルもの

上に取り上げた2つのジャンルに比べて異色のジャンルではありますが、少年マンガなどでは度々取り上げられているのが料理バトルものです。バトルの方法については各万がそれぞれですが、基本的に「ジャンルが指定された食材、料理ジャンルに対して書く料理人がバトルするようなもの」という認識です。

このジャンルで私がオススメするのは以下の作品です。過去の作品ではありますが、「中華一番」を激推ししたかったのですが、そうすると下記鉄鍋のジャンの2つともが中華となってしまいますので、別の作品を推すこととしました。

 

鉄鍋のジャン

鉄鍋のジャンは中華料理がメインで、各キャラが独創的な中華料理を作ってお互いの腕を競い合うマンガです。中華料理人大会編の印象が非常に強く料理バトルものとしての認識でよいかなと考えています。

何より主人公の秋山醤の非道さがだんだんクセになってくるマンガです。最初は「何だこのアクの強い主人公は」って感じでしたが、そのアクの強さがだんだん癖になってきます。主人公だけでなく対戦相手や周りの料理人、審査員なども悪人面が多く、キャラの濃さでは先ほどの「にがくてあまい」の非にならないくらいです。

料理のシーンも中華を取り扱っているため火の描写、食材の使い方ともに派手で、出来上がりの料理を含め見ていて飽きない作品です。

 

食戟のソーマ

現在のジャンプのマンガの中でもなかなか目を引く作品。料理学校である遠月学園で主人公の幸平創真が極星寮のメンバーたちと切磋琢磨したり、食戟という生徒同士の料理勝負で学園のトップを目指すマンガです(ざっくりしすぎ)

ここ最近の料理マンガでは料理を食べたときのリアクションとして、いきなり女性が裸になったりすることが多いのですが、このマンガでは男性も容赦なく裸になり、学園町に至っては穿いているふんどしだけが脱げるといった「何でそのリアクションなんや」という面白さもあります。

他の作品に比べ、各登場人物が人間離れした能力(味覚、嗅覚など)を持っていますが、ジャンプだしこれくらいでちょうどいいんじゃないかなと思っています。

 

その他

異世界居酒屋のぶ

居酒屋の扉を開けたら、なぜか異世界に繋がっていたというところからスタートする作品。異世界と書いていますが、雰囲気としては中世ヨーロッパ(現在のドイツ圏?)にひとつある居酒屋の日常を描いたものです。同タイトル小説のコミカライズ版で、基本的に1話完結型の作品です。

 

小料理屋×ファンタジーという独特の組み合わせが特徴。自分たちが普段から食べているような居酒屋メニューを外国の人が食べるとこういう感想を抱くんだろうなぁと感じながらこのマンガを読み進めています。

 

料理・グルメ系マンガにも色々ありますよ

今回取り上げたマンガについては氷山の一角で、私がオススメしたいマンガは他にもたくさんあります(タイトルだけ書いたものも含めてです)が、正統派、イロモノともに私がオススメしたものを取り上げてみました。ぜひみなさんもご一読あれ。